2002年04月02日(火)
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Enlightenment |
今日大英博物館のカンファレンスに申し込みをしてみました。 申し込みがぎりぎりになってしまったので、 席が取れるかどうかはわからないのですけれど。
タイトルは 「英国の啓蒙:知識、発見と18世紀の博物館」 多分、卒論に有用だと思われるので、ちょっと行ってみたいなと。 植民地主義とエンライトメントは博物館の発展と、 切り離せない関係なんだろうと思います。
近代西洋がどこから始まっているかというと、 この啓蒙主義の時代だと言えるようです。 日本で似たようなインパクトといえば、明治維新でしょうか。 理性と合理性を重んじ、古い因習や身分制度、宗教を否定し、 科学で世界を理解、構築しようとする時代。 ただそこには、両面性があって、啓蒙思想の一つの帰着点とされる、 フランス革命も「自由・平等・友愛」という謳い文句とは裏腹に、 恐怖政治や侵略戦争をもたらした。 テロやゲリラという言葉はこの時代から生まれています。
そういえば、先日見たSharpe's Riflesは、 ナポレオン軍に対してゲリラ戦を展開している頃の スペインが舞台になっていました。 そこには、二人のスペイン人が登場します。 愛国心を鼓舞し、フランス軍から国を取り戻そうとする人物。 しかし、その兄弟はフランス軍に与しています。 でも、彼は単純な売国奴として描かれているのではなく、 「ナポレオンは理性の光をもたらした。 このまま迷信にとらわれ、君主・貴族制を続けて良いのか。」 と問い掛けます。 これもまた、Spanish Enlightenmentの複雑さかな、と。
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