卒論の構成を変えていたら、1000字ごっそり消えることになり、 かなり泣きたい気分です。 日本と英国の博物館の比較をする理由付けをしなくてはならないのですが、 いまいち、アカデミックになりません。
論文の基幹に置く参考文献に 「イギリスとの比較なんて無意味だ。 大英博物館のような収蔵品をそもそも日本の博物館は 持っていないのだから。」という意見が出てきますが、 現実的に見れば全くそのとおり、という感じです。 でも、「そりゃうちらは、海賊じゃないし、略奪してないからね」 というと、論文にならないので何とか理屈をこねなくては。
「前世紀からこれほどまでに、遺物を保存できる技術が 他にあったか」 という英国の主張は傲慢ではありますが、 一面の真実なんだろうなとも思います。 エルギン・マーブルズと呼ばれるパルテノンの彫刻群は 今頃粉々になっていたかもしれないですし。 オベリスクも返還しなくていいから、リース料を払えという 提案もあるようですし。 今、エルミタージュ美術館では予算不足による保存状態の 悪さで数々の名画が破損されているとか。
自国の物だから、どうしてもいいという考え方も 一種傲慢だとも言えると思います。 バーミヤンの遺跡も破壊されましたね。 個人的には、パルテノンを再現した姿を見てみたいので、 あれはギリシャに返してもらえませんか。 あ、でも、彩色したパルテノンは余り見たくないかも。
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