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2005年07月15日(金) ■ |
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『リリィ、はちみつ色の夏』は短縮版? |
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先日読み終えた 『The Secret Life of Bees』 だが、翻訳書の 『リリィ、はちみつ色の夏』 の出版社からのコメントを見ていて、おや?と思った。今更だが、「ぜひ日本でも読んで欲しいと思い、この一冊を編集したのです」という部分に気が付いたのだ。編集してあるということは、全訳ではないのか。
とすれば、原書と翻訳書の内容が微妙に違うということも有り得る。手元に翻訳書がないから確認はしていないが、「編集した」とあるのだから、短縮版になっているのは間違いないだろう。そんなに大きな違いはないだろうとは思うが、やっぱり違ってくると思う。主人公の少女の悲しみというだけの話ではないはずだ。
というわけで、なんだ、そうだったのかと思った次第。キリスト教的な部分の描写を、日本人はどう受け止めるのだろう?と思っていたが、そういうところはカットされてしまっているのかもしれない。本も売れなきゃしょうがないから、日本人に受けが良くなさそうな部分は省略されてしまっているんだろう。
実際に比較していないから詳しくはわからないけど、せっかく小川高義さんが訳すのだから、文学書として原作を尊重して、全部訳したってよかったのに。。。たとえ、そういう部分を読者が読み飛ばしたとしても、訳す価値はあると思うけど。
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