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2004年09月05日(日) ■ |
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奇妙な貸出票 |
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図書館で借りた、ロバート・オレン・バトラーの『奇妙な新聞記事』に挟まっていた貸出票。これが気になって仕方がない。日付からして、私の前に借りた人のようだけど、そこにある本のタイトルは以下の通り。
・自然と遊ぼう日帰りハイキング ・楽しい山あるき関東周辺 ・ハイキング12ヵ月 ・奇妙な新聞記事
この人、アウトドア派でしょうか?高い山を目指して登るような人ではなさそうなので、年齢的には結構いってらっしゃる?運動のために、近場でウォーキングをしよう!と考え、その際に準備万端、近辺の情報を集めておこうと考える真面目な人?
などなど、いろいろ考えてしまったが、そんな本の中に『奇妙な新聞記事』が混じっているのが、とっても不思議。べつに不思議でも何でもないのかもしれないけど、他の本とのギャップが、あまりにありすぎて、ついついどんな人なのか想像を逞しくしてしまう。
それと、何も疑問を持たずに、これは男性だと思い込んでいたのもおかしい。女性の可能性だって、確立は半々なのに、なぜか絶対に男性だと思っていた。
実際に『奇妙な新聞記事』の内容はというと、読んでびっくり!これって、イタロ・カルヴィーノじゃないか!と。カルヴィーノのテーマの目の付け所が一風変わっていて好きなのだが、バトラーも似たような感覚を持っていると感じた。だからこそ、ハイキングなどとの結びつきが想像できないのだが、カルヴィーノもバトラーも、鋭い観察眼を持っているということを考えると、ハイキングも観察眼を養うには、うってつけのものなのかも。
『奇妙な新聞記事』/ロバート・オレン・バトラー 出版社/著者からの内容紹介 ピュリッツァー賞受賞作家が「タブロイド新聞」の記事にヒントを得て展開する12編の物語。「沈没の瞬間を回想していると、自分がとうの昔に死んでいたと気づくタイタニック号の死者……」「実は生きていたケネディ。脳に障害がのこり、国家機密を口走ってしまうので、幽閉されていた元大統領が、お忍びでジャクリーン夫人の遺品オークションに参加する……」など12編の〈奇妙な味の物語〉。
目次 「タイタニック号」乗客、ウォーターベッドの下から語る/夫の不倫を目撃した義眼/エルヴィスの刺青をつけて生まれた少年/クッキー・コンテスト会場で自分に火をつけた女/オウムになって妻のもとに戻った男/車にひかれて淫乱になった女/九歳の殺し屋/キスで死をよぶ女/地球滅亡の日は近い/捜していますわたしの宇宙人の恋人/JFK、ジャッキー・オークションにあらわる/「タイタニック号」生還者、バミューダ三角水域で発見さる
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