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| 2004年02月06日(金) ■ |
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| 「ライオンボーイ」 |
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以前、紀伊国屋で立ち読みチェックしていた本(ペーパーバックは5月出版予定になっているが、紀伊国屋ではすでに売っていたので、あまり売れていなければバーゲンに出るかも?)が翻訳されて、映画化もされるようだ。
でもポスト「ハリー・ポッター」って、この間読んだ『Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism』も「女の子版ハリー・ポッター」となっていたし、何度もいうようだけど、「ハリー・ポッター」を引き合いに出せばいいっていうもんでもないでしょう。
本の宣伝に、他の有名なタイトルを引き合いに出すと、損するような気がするんだけどなあ。たとえその物語が、それなりに面白かったとしても、「ハリポタと全然違うじゃないか」とか、「なんだ、ハリポタより面白くないじゃん」となって、その本独自の判断が下せなくなってしまう。
出版社の宣伝文句をなんでもかんでも信用するわけじゃないけど、「ハリポタ」とか「ライ麦畑」とか書かれてしまうと、やっぱりどうしたって、どこかで比較してしまうのは避けられない。もっとも、それ以上に面白かったという本もあるわけだが、「ハリポタ」や「ライ麦畑」が先入観として植え付けられてしまうのは嫌だ。
<ライオンボーイ公式サイト>
『ライオンボーイ 消えた両親の謎』/ジズー・コーダー(著)、枝廣 淳子(翻訳)、天野喜孝(絵) 価格: ¥1,900 単行本: 464 p ; 出版社: PHP研究所 ; ISBN: 4569632874 ; (2004/02/02) Amazon.co.jp 近未来のロンドン。地球は「帝国」の支配を受けていた。ガソリンなどの資源は尽き、車に乗れるのは特権階級の人々だけだ。ある日、チャーリーの両親が忽然と消えた。彼にも敵の魔の手が忍び寄る。ネコたちの情報を頼りに、チャーリーの両親を探す冒険が始まった。
チャーリーは、ネコ語が話せる男の子。両親は誘拐されたと近所のネコに聞かされた。これには近所の不良少年ラフィが関わっているらしい。チャーリーは両親を探し始める。執拗に追うラフィ。川を進むサーカス団の船に乗り込んだチャーリーは、そこでライオンたちに出あう。ライオンはアフリカの平原に戻りたがっていた…。
原作者は、ルイ―ザ・ヤングとその娘イザベル。ペンネームのジズーとは、実は娘が飼うトカゲの名だそうだ。この物語は、ルイーザがイザベルに語り聞かせるために考えたものだという。そのせいか、サーカス団に紛れ込んでの逃避行、船の旅そしてオリエント急行と、子どもがあこがれるものがたっぷりと出てきて、退屈させない。
しかし、この物語の最大の魅力は、主人公チャーリーがネコ語を話せる以外は、ごく普通の少年として描かれていることだろう。独特な文体はどこか舌足らずで、理屈っぽく感じられる向きもあるかもしれない。だが、決してスーパーマンではないチャーリーの心情が丁寧に描かれていて、読者はチャーリーに親近感をもち、次第に物語にひきこまれていくことだろう。3部作の1作目ということだが、2、3作目の展開が期待される。(川瀬道子)
Amazon.co.jp ポスト「ハリー・ポッター」の座を占めると評判の大冒険ファンタジー1作目ついに邦訳刊行。ドリームワークス映画化!
<原書>
Lionboy/Zizou Corder (著) U.S. 定価: $15.99 価格: ¥1,443 OFF: ¥255 (15%) 発送可能時期:通常7〜9日以内に発送します。 ハードカバー: 288 p ; 出版社: Penguin USA ; ISBN: 0803729820 ; (2003/12/01)
Lionboy/Zizou Corder (著) U.K. 定価: £4.99 価格: ¥976 発売予定日は 2004/05/06 です。ただいま予約受付中です。 ペーパーバック: 352 p ; 出版社: Puffin Books ; ISBN: 0141317264 ; (2004/05/06)
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