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2004年01月07日(水) ■ |
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紅茶とコーヒー |
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ケヴィン・ブルックスの『マーティン・ピッグ』を読了したが、昨日の日記に「アメリカ」の少年と書いてしまった。これは「イギリス」の間違い。修正済み。これも「ライ麦畑」の悪影響か。「青春もの=ライ麦畑=アメリカ」という連想になってしまう。だから、「ライ麦畑」なんて安易に持ち出さないでくれ!って感じ。
作者のケヴィン・ブルックスはサリンジャーが好きらしいが、それよりも、やはりコナン・ドイルやレイモンド・チャンドラー、コリン・デクスターなどの影響のほうが大きいように思う。これは青春小説でもあるが、ミステリの要素もあり、その部分が面白いからだ。
本の中には地名もなにも出てこないので、アメリカと言ったって内容が変わってしまうわけではないのだが、少年が紅茶ばかり飲んでいるところからも、アメリカではないとわかる。アメリカだったら、15歳の少年が紅茶ばかり飲んでいるなんて考えられない。少年でなくとも、アメリカ文学では「お茶を飲む」という描写はあまりしないだろう。「お茶を飲む」のは、イギリス文学特有の描写のひとつだと思う。
しかし「紅茶=イギリス」もまた、最近は全部にあてはまるわけではない。『ブリジット・ジョーンズの日記』あたりから、小説内にもスターバックスが登場して、イギリス人も紅茶でなく、カプチーノなどをよく飲んでいるから。
余談だけど、ラスベガスのホテルのカプチーノは、すごくおいしかった!普段コーヒーを飲まない私が、毎日何杯も飲んだ。日本でコーヒーの話をされても全然ダメ。コーヒーは、ネスカフェの極薄アメリカンしか飲めないから。カフェインレスのネスカフェならなおいい。ちなみにカフェインレスのネスカフェが外で飲めるのは、近所では慶應病院のレストランだけだ。
弟からもらった「ミルミキサー」の使い道がないと言ったら、知人に「コーヒー豆をひくのにちょうどいいんだよ」と言われたが、そういうわけで、それは問題外。コーヒー豆など、生まれてこのかた買ったことがない。お正月に食べたタラバガニの殻をミルミキサーでひいて、カルシウム&キトサンを摂取しようと考えたが、面倒でやめた。小魚をひいてふりかけにするとおいしいとも言われたが、ふりかけがそもそも好きじゃないし、お茶をひいて粉にするというのはやってみたが、まずかった。結局、使い道がないまま、しまいこんである。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『マーティン・ピッグ』(B+)/ケヴィン・ブルックス 内容(「MARC」データベースより) マーティン・ピッグ。それはぼくの名前だ。何度ブタとなじられたか知れない。父は酔っ払いだ。母はとうに出ていった。そんなぼくの日常の中で事件は起きた。クリスマスの一週間前、ぼくは父を殺した─。注目の青春小説。
◆Amazonから初荷
DVD 『西部開拓史 特別版』 \2000 監督: ジョージ・マーシャル, ジョン・フォード Amazon.co.jp 3台のキャメラで撮影し、右・中央・左と3方の映写機で同時にひとつのスクリーンに映写するシネラマ方式で製作された、映画史上初の超大型劇映画。
1830年代から80年代までのアメリカ西部開拓とともに歩む一家三代の物語を、ジョン・フォード、ヘンリー・ハサウェイ、ジョージ・マーシャルといった西部劇の名匠3名が、ジェームズ・スチュアートやジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、グレゴリー・ペック、リチャード・ウィドマークなどなどそうそうたるスターを総動員して、全5話のエピソードで描いていく。イカダによる激流下りや、ネイティヴ・アメリカンの襲撃、暴走する野牛の群れなどダイナミックなシーンの数々が、劇場公開時はシネスコよりもさらに横長の超大画面で繰り広げられていった。できることなら映画館で体験してみたい作品ではある。(的田也寸志)
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