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2003年05月19日(月)
マイケル・シェイボンやりましょう!

授業のテキストとして渡されているマイケル・シェイボンの短編「Along the Frontage Road」(from「NEW YORKER」)を読んでみた。ハロウィーンの話なのだが、これは面白い!シェイボンはわりに難しい単語を使う傾向があるんだけど、単語さえわかればなんとかなりそう。ていうか、ぜひ訳してみたいという意欲のわく作品。やっぱりシェイボンやろう!というわけで、もう一度『悩める狼男たち』を読んでおこうかな。

この人のデビュー作『The Mysteries of Pittsburgh』(邦題:『ピッツバーグの秘密の夏』)も面白そうなので検索してみたら、翻訳ものは現在入手できないみたいで、原書で読むしかないようだ。

内容(「BOOK」データベースより)
アート・ベクスタイン、ピッツバーグ大学4年、インテリでファザコン、父親はギャングスター。ひと夏のあいだに、風変わりな美少女フロックスとホモセクシュアルの青年アーサーの両方を愛してしまう。いったい自分のアイデンティティとは何か?夏が彼自身を明らかにしていく。


マイケル・シェイボンにしても、イーサン・ケイニンにしても、育ちがいいという感じ。けして下品じゃない。作家が育った環境って、かなり作品に影響しているように思う。ジョージ・ソウンダースの『パストラリア』みたいに、「クソ」や「糞」ばかりの作品は、いくら評価が高くても、読んでいてあまり気持ちがいいものじゃない。プロフィールを見ると、んー、やっぱりねと思う。そういうことに関係なく内容の評価をするべきだと思うが、個人的な好みとして、やっぱり「クソ」や「糞」は好きになれないから、それがテーマになっているわけじゃないのに、目ざわりで仕方がないのだ。

ついでなので、マイケル・シェイボンのピューリッツァー賞受賞作『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』も読んでみようと思っている。

内容(「BOOK」データベースより)
スーパーヒーローが独裁者から世界を救う!いとこ同士のジョー・カヴァリエとサミー・クレイは、『スーパーマン』の登場で黄金期を迎えたコミック業界で名をあげようと野心を抱き、究極のヒーロー"エスケーピスト"を生みだした。ナチスの魔手が迫ったプラハからここニューヨークへ逃れてきたジョーの体験を投影したエスケーピストはたちまちアメリカじゅうを席巻し、二人は頂点を極める。物語作家のサミーと、卓越した画才を持つジョーは、性格は違うが気も合う最強のコンビだった。しかし非情な戦争が強い絆で結ばれた二人を引き裂き、彼らを別々の運命へと導く…。野心的なふたりの青年の波瀾万丈な人生をパワフルに描くピュリッツァー賞受賞作。


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