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2007年04月16日(月) ■ |
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まんまこと(畠中恵) |
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●読了:まんまこと(畠中恵) 出版社 / 著者からの内容紹介 「しゃばけ」シリーズがブレイク中の気鋭・畠中恵さんの新シリーズは『まんまこと』というタイトルです。意味は「真実。ほんとうのこと」。江戸は神田の古名主の玄関先に持ち込まれる騒動(いまでいう民事の範疇)を、やや頼りない跡とり息子・麻之助とふたりの悪友----男前でモテモテの清十郎、堅物の吉五郎が活躍し、絵解きします。この彼らがとても魅力的なのです。ついついお話の向こう側まで想像してしまうような強力なキャラクターたちです。女性陣も負けてはおりません。芯が強く、可憐な眦を決し、こうと決めたら動かない意気地のある女たちが生き生きと描かれています。 お腹の子の父は誰なのか? 万年青争いの真相は? ----切ない恋物語も織り交ぜられ、読者をつつみこむような畠中ワールドが存分に楽しめる一冊です。ふうわりと温かな読後感をぜひ味わってみてください。
なるほど、なるほど。これはもう一人の若旦那の話なのだな。ごく単純化して言うと
麻之助 ← 若だんな(一太郎) 清十郎 ← 仁吉 吉五郎 ← 佐助
という感じ。麻之助は一太郎と同じタイプ。若だんなの一太郎が人並みに健康で、行動力があったらこんな感じかな、というキャラクターそのもの。麻之助は一太郎と違って健康優良児のようだし、喧嘩早いし、悪所通いも人並みにする。賭博の元締めの親分と顔見知りだったり、近所で評判の悪ガキがそのまま大きくなったような、と表現されている。なるほど〜、これはアリだなあ。楽しかった。 ストーリーは麻之助の「事件簿」なのだけど、妖怪とかは出てこない。ただ、麻之助の結婚があまりにアッサリ描かれるのでちょっとそこは・・・もう一波乱あってもいいのにと思ったが。 これ、シリーズとして続くんじゃないでしょうか。
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