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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2006年11月18日(土)
切れない糸(坂木司)読了

●読了:切れない糸(坂木司)
内容(「BOOK」データベースより)
俺、新井和也。家は商店街によくある町のクリーニング屋さ。新井と洗いをかけた「アライクリーニング店」が屋号。年じゅうアイロンの蒸気に包まれて育った俺は、超寒がりときている。大学卒業をひかえたある日、親父が急死した。就職も決まっていない俺は、しかたなく家業を継ぐことに。おおざっぱな性格の母親、アイロン職人のシゲさん、そして長年パートとして店を盛り立ててくれている松竹梅トリオの松岡さん、竹田さん、梅本さんに助けられ、新たな生活がスタートしたんだ。目下のところクリーニング品の集荷が、俺の主な仕事。毎日、お得意さんの家を訪ねては、衣類を預かってくるというわけ。ところが、あるお得意さんから預かった衣類は…。『青空の卵』『仔羊の巣』『動物園の鳥』で絶賛をあびた坂木司待望の新シリーズ。


おもしろかった。人死にの出ないミステリ。こういうのもコージーミステリというんだろうか? 東京下町の商店街の一角にあるクリーニング屋さんの二代目を継いだ新井和也という青年が主人公。クリーニング店のお客が出す洋服に関連して色々な謎が生まれて、それを探偵役の沢田(新井の友人)が解決するという形。どの謎も深刻なものではなくて、解決してみれば「よくある話」なのだけど、話が進むにつれてどんどん友達の輪が広がっていくのが面白いと思った。登場人物がどんどん増えていく(^^; 今回の主人公は普通っぽくて、どちらかというと天然系でお気楽、可愛がられて育ったというか、育ちが良いというか、人を悪意に解釈することを思いつかない感じの性格みたいだ。新井の近所に住む友達の沢田は屈折している感じ。探偵役だし、スナフキンだし。
坂木司といえば『青空の卵』から始まる坂木&鳥井のシリーズの作者。あっちはもう書かないのかなあ。