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2006年06月18日(日) ■ |
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仔羊の巣(坂木司) |
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●読了:仔羊の巣(坂木司) 季節はめぐり、僕、坂木司と鳥井真一のあいだにも、ゆっくりと変化の兆しは訪れていた。ひそやかだが確実な羽ばたきの予感、それが僕を不安にさせる。鳥井がひどい風邪をこじらせたある日、僕は同僚の吉成哲夫から、同期の女性の様子がおかしいと相談される。病気の鳥井に代わって、馴れない探偵役をつとめることとなった僕は……。また、木工教室を開くようになった木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅構内で見掛けた少年が抱える悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの謎を鳥井はどう解いていくのか。坂木と鳥井、2人に加わる新たな仲間と風。ひきこもり探偵シリーズ第2弾。著者あとがき=坂木司/解説=有栖川有栖
このシリーズはミステリといっても殺人が絡まない、日常の小さな謎ばかり。登場人物たちはそれぞれ悩みがあったり、病や闇を抱えていたりもするのだけど、美味しそうな料理やお菓子が頻繁に登場すするせいか、どうものんびりした感じがする。本書は鳥井(ひきこもり探偵)と坂木司(ワトソン)の関係が話の要で、2人が独特の世界を作り上げている。トゲトゲした物言いの鳥井が、子供みたいな口調になる部分は何度読んでもドキッとする。面白いなあ。
●図書館 謎は解ける方が魅力的―有栖川有栖エッセイ集(有栖川有栖) 安政五年の大脱走(五十嵐貴久) "Woman's Weekly" Classic Knits Oddball Knitting Book Knitting Over The Edge(Nicky Epstein)
"Knitting Over The Edge"はアマゾンで評判の良さげな本なんだが、実物を見て「買わなくて良かった!!」と思った。ふち編みや模様編みの技法が延々と載ってるだけの本なので、それで一体全体どうしろって言うのって感じ。これを使ってオリジナル作品を作れと? 有栖川有栖のエッセイは存在を昨夜遅くに知ったばかり。ネット予約して今もう手元にあるんだから、公共サービスも便利になったものだわ。『安政五年の大脱走』は映画『大脱走』にインスパイアされて書かれた本だそうな。本屋で見かけた文庫版の表紙が面白そうだったのでチェックしてみた。情報屋とか穴掘り屋とか偽造屋とか出てくるのかな。ワクワク。
●新刊:"Kinuko Craft : Drawings & Paintings" 【キヌコ・クラフトの公式サイト】の"What's New"ページに、「FIRST BOOK ABOUT MY ART TO BE PUBLISHED FALL 2006」とある。ブラッドベリの推薦文つき。欲しいなあ。3、4000円はしそうだけど。 出版情報:9 x 11 hardcover, 80 full color pages $25.00 / $35.00 Can. October 2006 ISBN: 0-9779956-1-5
●新刊:ハロウィーン狂想曲 英国妖異譚13(篠原美季) 7/1発売 出版社 / 著者からの内容紹介 悪戯妖精ロビンの願いにユウリは!? ハロウィーンの準備に追われるセイヤーズは、ある夜、赤いとんがり帽子を拾う。その後に起こるさまざまな超常現象。フランスから寮に戻ったユウリが見たのは!?
▲劇場映画「アタゴオルは猫の森」 2006年秋公開予定。濃っ!予告編で踊りまくるヒデヨシが面白すぎ。
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