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2006年06月14日(水) ■ |
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カーの復讐(二階堂黎人) |
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●読書中:カーの復讐(二階堂黎人) 内容(「BOOK」データベースより) 古代エジプトの秘宝「ホルスの眼」という名のメダリオン。この素晴らしさに心魅かれる男がいた。その名は怪盗アルセーヌ・ルパン。彼はそのお宝を頂戴するために、発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城「エイグル城」で、ルパンを待ち受けていたのは奇妙な連続殺人事件だった。暗号文を手に死んだ老婆、財宝を荒らしたボーバン家への、生霊「カー」の復讐を口にする謎のエジプト人、城に出没するミイラ男、完全なる密室に置かれた脅迫状、そしてあらたに発生した連続殺人…。数々の事件を解決したルパンの頭脳をもってしても説明不可能な事件が続発し、人々を恐怖へおとしいれていく。果たしてこの前代未聞の難事件の犯人は誰なのか?ルパンはプライドをかけて事件に挑む。
本書は作者(二階堂黎人)が「フランスの古書店で見つけた"La Vengeance de Ka"(1911年刊)を日本の少年少女に読みやすいように翻訳した」と前書きにある。アルセーヌ=ルパンを探偵役にして、エジプト考古学者の住む城にまつわる謎と、殺人事件の謎を解いていくミステリ。 ルパンの大胆不敵でオレ様な物言いや、絵に描いたようにおどろおどろしいエイグル城の秘密の地下通路など、全体的にとっても昔懐かしい雰囲気が漂っている。いろんな意味でおなかいっぱい。犯人は途中から何となく分かってしまった。推理が当たったというより、「よくあるパターンだとあの人だな」と思ったのがそのものズバリだったというか。まぁ悪くなかったけど、また読みたいとは思わないな。
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