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2006年04月05日(水) ■ |
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GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき(桜庭一樹) |
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●読了:GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき(桜庭一樹) 出版社/著者からの内容紹介 混沌の欠片を集め、ヴィクトリカは語る。真実の言葉で―― なにげなく目にした新聞の広告。言葉の裏に隠されていたメッセージは、ヴィクトリカの母が狙われている、という警告だった。行方不明の母の謎に迫るべく、ヴィクトリカは相棒・一弥とともに旅立った――。 複雑に入り組んだ混沌の欠片に、ヴィクトリカの知恵の泉が挑む! 聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、囚われの金髪の姫―ヴィクトリカは、混沌を求めている。自らの退屈を癒してくれる、世界の混沌の欠片を。彼女の知恵の泉がそれを学び―再構築するのだ。 日本からの留学生、九条一弥は、そんな危うく、儚げな姫を守る決意をし、彼女の傍らにいようと思っていた。どんなときも。 <“灰色狼の末裔”たちに告ぐ。 近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する―> 新聞の広告欄に掲載された謎のメッセージ。それを見て熱病にうなされるように、学園を飛び出すヴィクトリカ。彼女と九条一弥は、ある山間の小さな村を訪れる。そこは、ヴィクトリカにとって忘れ難い場所であった…。 夏祭りが近づく謎多き村で起きる不可解な殺人。そして過去に起こった不可能な殺人。二つの事件に巻き込まれていくヴィクトリアと一弥は、混沌の欠片を集め、確実に真実へと近づいていく。祭りの篝火の向こうにある血塗られた真実とは?絶好調のゴシック・ミステリー第二弾!
読みやすい。おもしろかった。 表紙はいかにも「ゴスロリ」「萌え」ってな雰囲気だけど、ストーリーそのものはわりと正統派なミステリ。ヨーロッパの架空の国、その田舎町の寄宿学校に在学中の日本人留学生、謎めいた少女。「いかにも」な設定と、微妙に崩したような、いい意味で遊んでいるような雰囲気の話。文章が上手いので、するすると最後まで読まされてしまう。 あと、このシリーズってあとがきがおもしろいんだよね〜。桜庭一樹日記を読んでみたい。
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