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2005年12月28日(水) ■ |
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富豪刑事(筒井康隆) |
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●読了:富豪刑事(筒井康隆) キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた富豪刑事こと、神戸大助が難事件を解決してゆく。金を湯水のように使って。 *本書は今年のはじめ頃に主人公を女性に置き換えてドラマ化されたらしい。
家が大富豪で職業が刑事という神戸大助が、金を湯水のように使いつつ事件を解決していくというぶっ飛んだ設定のミステリ。「キャデラックを乗り廻し、ハバナの葉巻をくわえた・・・」なんて言うから嫌味なヤツかと思ったらそうじゃなくて、鈍いけど性格いいし、腰も低いし、全然普通。ただ金の感覚がぶっ飛んでいる。このぶっ飛び具合と、神戸刑事が言い出す奇抜な事件の解決法が可笑しくて笑いながら読んだ。 筒井康隆の本は(たぶん)始めてだったんだが、上手な作家だなと思った。文章で笑いを取る技術とか、とつぜん場面転換されていても混乱しない書き方とか、その辺が印象的。他の本も読んでみようと思う。
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