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2005年12月16日(金) ■ |
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風街物語(井辻朱美) |
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●読了:風街物語(井辻朱美) 内容(「BOOK」データベースより) 魔法使いが造りだした幻想の街〈風街〉。あらゆる風が流れこむ街角には夢の破片が吹きよせられてさまざまな不思議が巻き起こる。「-- 風街は《夜》の山脈の背後にあり、世界のすみずみから風が夢を吹きこんでくる街である」。マジカル・ファンタジーの金字塔。
おもしろかった。 この本は新旧二つの版があって、地元の図書館にあった私が読んだ本は古い方。面白かったので、新版の『風街物語・増補完全版』(井辻朱美)をアマゾンで買うことにした。 内容は前半が表題作『風街物語』で、後半がエルガーノという吟遊詩人の物語になっている。『風街物語』は「風街」という街を舞台にしたショートショートを集めた連作短編集。風街の様子や、「架空の街を訪れる」という設定は『迷路の街で聞いた話』(井上直久)を連想した。山尾悠子みたいな幻想小説風なところがあって好き。文章はもっとずっと軽い感じだけど。
後半のエルガーノの方は、オリジナル作品というよりも、神話伝説の類の影響を感じる話が多かったような。そういうのはあんまり面白いと思わないんだよね・・・。翻訳者として有名な井辻朱美のオリジナル作品は、【ヘルメ・ハイネの水晶の塔】というライトノベルレーベルから出ている本を読んだことがある。これも神話っぽい話なので気に入らなくて、他の作品は読もうとしなかったのだけど、今回の『風街物語』でこういう話も書いてたのか〜と驚いた。
●図書館で貸出し中 妖怪伝説奇聞(東雅夫) 風街物語(井辻朱美) コンプリート・ロボット(アイザック アシモフ) オリヴィア・ジュールズ 彼女のたくましすぎる想像力(ヘレン・フィールディング) 他3冊。
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