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2005年09月04日(日) ■ |
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鬼の橋(伊藤遊) |
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●読了:鬼の橋(伊藤遊) 出版社 / 著者からの内容紹介 平安初期の京都、妹を亡くし失意の日々をおくる少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込む。そこではすでに死んだはずの征夷大将軍坂上田村麻呂が、いまだあの世への橋を渡れないまま、鬼から都を護っていた。この世とあの世、鬼と人間、少年と大人。二つの世界を隔てる様々な橋が、大人になる手前で葛藤する篁の前に浮かびあがる。家族を亡くし、ひとり五条橋の下に住む少女、阿古那と、田村麻呂に片方のツノを折られ、この世へやってきた鬼、非天丸。それぞれに何かを失った痛みを抱えて生きる人々との出会いのなかで、少年は再び生きる力をとりもどしてゆく。 この世と地獄を往き来したと伝えられる平安初期の文人、小野篁の少年時代を主人公に、思春期の少年の揺れ動く心情が、勢いある筆づかいで力強く、さわやかに描かれます。
【陰陽師(夢枕獏)】をぬるく子供向けにしたような本。 この世とあの世(此方と彼方)、それを結ぶ「橋」という象徴的なものが非常に分かりやすくハッキリと描かれている。あの世の番人である鬼に襲われたり、この世に出てきて人間と一緒に暮らすようになったりするところは昔話のようだ。平安時代の貴族階級と平民の暮らし、都のこと、地方のことなどが「さりげなく」・・・のつもりなんだろうけど、私から見ればかなりあからさまな説明文として挿入されたりする。まぁ悪くはないんだけど、分かりやすい、というのが良くも悪くも子供向けっぽく感じる本だった。
●読書中:Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@42/265p 最初から読み直し中!(^^;
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