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2005年05月20日(金) ■ |
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House on Falling Star Hill(Michael Molloy)@9/36章 |
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●読書中:House on Falling Star Hill(Michael Molloy)@9/36章 エントンという村は何かがおかしい。 ティム(Tim Swift)は愛犬ジョシュ(Josh)と一緒に夏休みを祖父母の家で過すためにエントンへやって来た、その時からそう思っていた。なぜって、エントンの家々には花がひとつもないのだ。 エントンは西部の田舎にある村で、骨董屋(アンティーク・ショップ)が大変多いことと、村人が老人ばかりなので有名だった。ティムの祖父母であるピーターとエミリーは、エントンにある古い学校の校舎を改造した建物でflower nursery(園芸屋?植物園?庭園?)を経営している。エントンにはティムの他に子供はひとりも居なかったが、ティムはflower nurseryに出入りする庭師のエリおじいさんにパチンコを習ったり、愛犬ジョシュと一緒に遊んで楽しく過ごしていた。 ある日、ティムの祖父母のflower nurseryへ男がやってくる。丘の上の屋敷の者だが、庭に花を沢山植えて欲しい・・・。庭師のエリが言うには、エントンの家が花を植えないのは、この地方に伝わる言い伝えに関係があるという。花を植えると、小さな男がやってきてその花を盗んでいく。さらに、花と一緒に行方不明になった少年がいた。その少年は丘の上の屋敷、こと「流れ星の丘の屋敷」(House on Falling Star Hill)のすぐそばに住んでいた・・・。
なかなか面白い。始まりはいい感じ。 展開が速くてどんどん場面が変わるのも"The Witch Trade"と同じ。4章までは導入部で、主要人物の紹介と、ティムが流れ星の丘の屋敷に出入りするようになる経緯。5章でティムと同年輩の少女が登場、6章でその子と真夜中の密会(笑)をして、7章でもう別世界に来てしまった。それ以降はもう何でもあり。高い崖を延々とよじ登ったり、通り過ぎるのに一日半もかかるという巨大な木が出てきたり。 軽くて、細部にこだわらずどんどん先に進むので読みやすい。こういう本は日本語にすると、一歩間違えると薄っぺらくてつまらなくなりそうだけど、やっぱり私はこの作家とは波長が合うんだろうな・・・。
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