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2005年05月04日(水) ■ |
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The Lady of the Ice Garden(Kara Dalkey) |
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●読書中:Firebirds(Patricia A. McKillip他) *書き下ろしファンタジーアンソロジー短編集 【収録作品】
≪The Lady of the Ice Garden / Kara Dalkey (29p) ≫ アンデルセンの童話「雪の女王」の再話。平安時代の京都の片隅に住む少女Giridaが、ある日突然行方不明になってしまった幼馴染みの少年Keikenを探して、雪深いアイヌの民の住む地まで旅をする。天狗に鬼、麒麟まで出てきて、GiridaはKeikenを取り戻すことが出来るのか・・・
うーん、西洋人の描く日本って妙な違和感があるよな・・・。話はなかなか面白いのに、読んでいる間中この違和感が付きまとって頭から離れなかったのが残念。だいたいキャラクター名がいけない。GiridaとKeikenは、そのまま「雪の女王」のゲルダとカイのイメージなんだろうけど、ギリダにケイケンって変な名前ね。天狗とか麒麟とかが、なんか人間(動物)扱いされてるっぽくて、不思議な所が感じられないのも笑えた。唐突にアイヌとか出てきて、なんじゃこりゃと思ってる間に終わってしまった。しかも結末変わってるし! でも有名な物語の再話としての出来は悪くないのでは。日本の平安時代に置き換えるという発想が面白いし、GiridaとKeikenの会話がちゃんと「女と男」してるところなど、上手いなと思った。以前、日本人の書いたアメリカを舞台にしたマンガに対して、アメリカ人が書いてた感想と同じ気持ち。「ちょっと違和感あるし、事実と違ってるところもあるけど、でも一生懸命頑張ってるなぁって感じ。いいんじゃない?」
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