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2005年04月13日(水) ■ |
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バルーン・タウンの殺人(松尾由美) |
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●読了:バルーン・タウンの殺人(松尾由美) 内容(「BOOK」データベースより) 東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮の利用が普通になった世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望む女性たちが暮らす、あらゆる犯罪と無縁の長閑な別天地―の筈なのに、なぜか事件は次々と起きる。前代未聞の密室トリックや暗号「踊る妊婦人形」など、奇妙な謎に挑む妊婦探偵・暮林美央の活躍を描いて賞賛を受けた松尾由美のデビュー作。シリーズ第一弾。
登場人物は妊婦ばかり、容疑者も探偵も妊婦という推理もの。 連作短編集なのでお風呂の中で気楽に読めたけど、もう続きは読まないと思う。妊娠ネタが山ほど出てくるので、それをエンターテイメントとして「面白い」と感じるかどうかがポイント。私はあんまり・・・。うーん、でも主人公がいつか本当にバルーンタウンの住人になるなら、また読んでみてもいいかな? 設定が奇抜だから「おぉっ!」と思うけど、ミステリーとしてはどうってことない短編。「人工子宮の利用が普通になった世界」という設定なので、主人公(語り手)の女性が妊娠出産に関する事実にいちいち劇的に驚いたり、嫌悪感を抱いたりするんだが・・・これは皮肉か風刺だろうか。
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