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2004年11月03日(水) ■ |
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黒と茶の幻想(恩田陸)読了 |
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●読了:黒と茶の幻想(恩田陸) ≫感想はこちら 出版社/著者からの内容紹介 華麗にして「美しい謎」 恩田陸の全てがつまった最高長編 ――目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた「過去」の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?
おもしろかった。分厚い本だけど、あっという間に読んでしまった! 高校〜大学時代の仲間4人が、揃って屋久島へ旅行に行く話。道中記というのか、カンタベリー物語風というのか・・・4人がそれぞれ心の中にある「美しい謎」を告白していくうちに、忘れていた過去の記憶や想いと再会する。個人的には蒔生みたいなキャラクターは大嫌いだけど、それはこの際問題じゃない感じ。突き放した描き方なので、不快ということはなかったし。 ただ、ハードカバーで買ってまで読んだかというと微妙かも・・・図書館で借りて読んでよかったかな。
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