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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年05月30日(日)
未来少女アリス(ジェフ・ヌーン)

●読了:Automated Alice(Jeff Noon)
 ≫未来少女アリス(ジェフ・ヌーン)のPB
英国のSF作家ジェフ・ヌーンが描く3作目のアリス、"未来の国のアリス"。
アリスはマンチェスター、Didsburyにある大叔母さんの家へ遊びに来ています。マンチェスターは雨ばかり降るところで、アリスは自分によく似た人形のCeliaを抱きしめながらソファに沈み込んで、外を眺めたり、ロンドン動物園の動物たちのジグソーパズルをして暇をつぶします。が、ジグソーパズルはピースがいくつか欠けているようで、いくらやっても完成しません。
部屋の鳥籠から逃げたオウムのホイッパーウィル(Whippoorwill)を追って、大時計の扉を開けて中に飛び込んだアリスは、そのまま落下してどんどん下へ、下へ、下へ・・・。
「ドスン!」と落ちたアリスがやってきたところは、1998年の未来。そこは動物と人間が合わさったような奇妙な生き物たちでいっぱいの不思議な世界。等身大になった「双子」のCeliaと連れだって、アリスはオウムのホイッパーウィルを追いかけます。なくしたジグソーパズルのピースを探している途中で、ジグソーパズル連続殺人事件(Jigsaw Muder)に巻き込まれるアリス。アリスが午後2時の書取りの時間に間に合うように過去へ帰るには、一体どうすれば?


う〜ん? かなり趣味に走った話だと思った。原作からのパロディよりも、著者の趣味と思しき部分がとにかく強烈。シロアリやヘビが画面をところ狭しとうじゃうじゃ動き回り、ネコ娘や蜘蛛少年がバラバラ死体になって発見されたのを、犬のおまわりさんが取り調べ、アリスは死体と一緒に発見されたジグソーパズルの持ち主だというだけで容疑者にされてしまうという・・・なんとも奇妙で奇怪な未来世界。この辺りの好みが分かれそうではあるけど、アリスのパロディとしては原作を上手く真似ていたり、言葉遊びでぐるぐるするところなど、なかなか上手くておもしろいと思った。アリスが現実のアリスの本名(アリス・リデル)を名乗る場面があったり、アンチェスター(マンチェスターの裏世界の一つ。死人が行く世界)でアリスが年老いたミスター・ドジソン(ルイス・キャロル)と再会するシーンがあったり、細かい楽しみもいっぱい。この本は日本語にするのは難しいと思うけど、翻訳版の面白さは多分に「訳の出来」にかかってくるだろうな、と。

●買った本 和書1冊¥1260
『東京 : にっぽんの旅』¥1200
ガイドブック、昭文社「にっぽんの旅」の東京版。名所旧跡とかが載ってる観光客目線のガイドブックが1冊欲しくて、新発売で目に付いた本を買ってみた。フルカラーで読み物としても面白そうだったのと、巻頭の江戸古地図がいいなと思って。