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『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)
【
冒頭の抜粋(英語)
】
【
レビューリンク
】
2003年11月01日(土)
■
ICE : ケルと氷の世界の物語 1(スティーブ・ボウケット)読了
●読了:
『ICE : ケルと氷の世界の物語 1』(スティーブ・ボウケット)
原題≫
Ice : The Wintering Trilogy 1(Stephen Bowkett)
氷河期の到来によって氷に閉ざされてしまった世界……だが、人びとは全能の女神オールマザーの力によって、山中深くに作られた国パースで安全に暮らすことができた。しかし、探究心に溢れる少年ケルは、外の世界、氷に覆われた厳しい寒さの支配する世界への冒険を夢見ていた。イギリス生まれの壮大な冒険ファンタジー第一弾。≫
もっと詳しい内容紹介(出版社サイト)
なかなか面白かったけど、ぜんぜんファンタジーではないと思う。地球上でSFを成立させるために、氷河期っていう設定が必要だっただけじゃないか? コンピュータによる管理社会、知性を持つ戦車≪トラベラー≫などのSFっぽいものと、知性を持ったオオカミ、半魚人のような海洋人類などのファンタジーっぽいものがごちゃ混ぜにどんどん出てきて、不思議な世界を作り上げている。基本トーンは冒険・アクションで、「持ち主の意思を汲み取って適切に反応する武器」なんて高度なものが出てくる一方で、実際の戦いはなぜか剣とナイフで血しぶきの世界が多かったりする。
前半はコンピュータによる管理社会から逃げ出すための準備と戦い、脱出行。後半は脱出した外の世界で裕福な商人と知り合ったり、主人公の恋人がさらわれて別の国(エンクレーヴ)に乗りこんだりしながら、徐々に世界を広げる。主人公のケルと、恋人のシャムラがかわいいね〜。ケルたちの国パースでは女神オールマザーによって生まれたときから結婚相手が決まっているので、「絆の相手」と言われて一緒に育つらしい。こういうカップルはケルたちの他にも出てくるんだけど、面白い関係だね。相手をとても大切に思っていることは確かだし。ケルたちのその後が気になる。
≫Stephen Bowkettはヤングアダルト向けのファンタジー、SF小説を書いてる作家だそうな。
≫本書は
"The Wintering Trilogy"
の1作目の翻訳。
1、
Ice : The Wintering Trilogy 1
2、
Storm : The Wintering Trilogy 2
3、
Thaw : The Wintering Trilogy 3
●アマゾンから 和書2冊¥3095
『塗仏の宴 宴の始末』(京極夏彦)
いつものことだけど、この表紙すごい。目が、舌が!
『虹果て村の秘密』ミステリーランド(有栖川有栖)
来たーー!! さっそく読みます。
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