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2003年10月11日(土) ■ |
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ハロウィーンの魔法(ルーマ・ゴッデン)読了 |
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●読了:ハロウィーンの魔法(ルーマ・ゴッデン) Mr McFadden's Hallowe'en(Rumer Godden)の翻訳。 ハロウィーンにおこった魔法としか思えないすてきな出来事。それは、セリーナが愛馬ハギスと一緒にマックじいさんの農場に迷いこんでしまったことからはじまりました。村で評判のがんこ者マックじいさんとセリーナとのあいだにうまれた目に見えない強いきずなの物語。心の奥まであたたかくなるお話です。
ハロウィンの時期のスコットランドを舞台にした児童書。話のメインはセリーナとマックじいさんの交流で、話の最初と最後がハロウィン。なかなかおもしろかった。 いかにも「児童文学」という雰囲気で、話の行方は早々に見えてしまうし、微妙な説教臭さとご都合主義がちょっと気にはなったけど、「そういう話だ」とあらかじめ覚悟して読めば確かにいい話だと思う。スコットランドのハロウィンを背景に、村の厄介じいさんとセリーナの交流がしっかり描かれていて、秋の空気に満ちた描写が淡々と続く。ハロウィンのランタンを(かぼちゃではなくて)カブで作るというのが、スコットランドらしくて好き。カブのランタン、並んでるところが見てみたい。
小説を書く時、最初の段落は話の舞台の情景が思い浮かぶように書く・・・と創作文の時間か何かで教わった。この本の最初の段落はとってもカラフルでおもしろい。
マフェットとセリーナのラッセル姉妹が住んでいるスコットランドでは、秋が深まるにつれてふしぎな気配がただよってくる。はじめのうちは、ごくふつうの秋。ヒースは夏のなごりの色をとどめ、ナナカマドの実は真っ赤にみのる。つらなる丘にふりそそぐ陽の光はまだ黄金色の輝きを残し、ワラビは赤茶色。何日もつづく土砂降りの雨に洗われて、黒い顔に角をはやした羊の毛は真っ白。このころの小川を流れる水は、たっぷりとかさをまして茶色くにごっている。それでも、晴れた日の水面は真っ青な空をうつして、川も青く光る。(p.6) ▲八ヶ岳高原大橋 「ここからの景色はすごいらしい」と聞いて、東京からわざわざ行ってみた。車を止めてしばし見入る。・・・確かに。谷川にかかった橋なんだが、谷が見渡す限り遥か上まで森で埋め尽くされていて、上から見ると巨大な木が何本もあって、神話の世界みたいだった。遠くは富士山が向こうの雲の上に顔を出して、水墨画のような眺め。 立ち寄り地 ≫バッカス農園(中央道韮崎IC降りてすぐ 0551-23-3420)ぶどう農園。 ≫八ヶ岳リゾートアウトレット(中央道小淵沢IC降りてすぐ)服が安い。 ≫通りすがりに墓参り(花も水もなし、ウーロン茶をぶっかけておわり
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