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2003年10月09日(木) ■ |
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龍のすむ家(クリス・ダレーシー)読了 |
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●読了:龍のすむ家(クリス・ダレーシー)
<内容> The Fire Within(Chris d'Lacey)の翻訳。 「下宿人募集――ただし、子どもとネコと龍が好きな方。」奇妙な張り紙を見つけたデービットが行った先は、静かな一軒屋。龍の置物ばかりを作る陶芸家の女主人、「あかずの間」のアトリエ、謎だらけの下宿生活が始まった…。英国でロングセラー。みんなが泣いた「小さな龍」のファンタジー、シリーズ第1弾! *続編≫Icefire
う〜〜ん、イマイチ。話と設定は良いのに、翻訳が嫌で話に乗れなかった。まず女の子(=子ども)のルーシーがちっとも可愛くない!(^^; これは翻訳のせいだと思うけど、いちいち口ぶりが憎たらしくてただの「ワガママなクソガキ」と見えてしまったのが第一の敗因。それに、なんだか不自然なのよね。たとえば、泣くところ「わあぁ!」ルーシーが大声で泣いた。(296p) 「わあぁ!」・・・・? わあぁ。(^^;; 叫んでるんですか? 笑ってるんですか? あのう、できればもうちょっと悲しそうに泣いて欲しいんですけど。みたいな。 主人公の青年もセリフが嫌・・・最初から最後まで、誰に対しても「〜なんです」「〜なんですか?」「〜んでしょうか?」「〜だったんです」「〜してきたんだ」「〜と思うんですけど」と言い続けている・・・よっぽど「ん」が好きと見える。かと思えば、変にくだけた口調のところもあって、キャラが統一されてない、バラバラな感じがする。気持ち悪。 ただ、ストーリーは興味深かったので、翻訳のフィルターなしで読んでみたい気はする。翻訳本は、こういう風につい「もしかしたら、原文で読んだら面白かったかも」と思ってしまうから困る。キッパリ「面白くなかった」という諦めがつかない。
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