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2003年07月25日(金) ■ |
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少年時代(ロバート・R. マキャモン)読了 |
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●読了:『少年時代(下)』文春文庫(ロバート・R. マキャモン) Boy's Life(Robert R. McCammon)の翻訳本、読了。おもしろかった。 春・夏・秋・冬の4部構成で、主人公コーリー少年の視点で、ゼファーの町とそこで暮らす人たちを描く。冒頭である殺人事件があって、それにコーリーとその父が巻き込まれ、冬に事件が解決したところで終わる。
最初、2部あたりまでは話があちこちに飛ぶのについていけなくて、散文的すぎて分かりにくくて、「なんじゃこりゃ」と思った。けど、2部の後半あたりからは慣れたのか、話に引き込まれて残りは一気に読んでしまった。散文的なのは最初から最後まで変わらないんだけど・・・なにしろ、内容はタイトルそのまま「少年時代」だし。南部の町ゼファーのムワッとした熱気、独特の空気が読むうちに快感になっていった感じ。 これは私が本来好きなタイプの話とは違うから、ハマれない(一歩離れて冷静に読んでしまう)のは仕方がないけど、それでもかなり楽しかった。レイ・ブラッドベリとスティーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』をミックスして、登場人物を増やしてミステリ仕立てにした感じ。カーニバルだの、空を飛ぶシーンだの、文章そのものもブラッドベリくさい・・・と思ったら、やっぱり! 翻訳でまでそう思うということは、原文はもっとそうなのかな?
●映画:名探偵ポワロ 6 『エンドハウスの怪事件』 某所から無料レンタル。 このポワロシリーズは、よくBS2で夕方6時から放映してる45分のTVシリーズのDVD収録版。時々気が向くと借りてくるんだけど、テレビで見てる話が結構あるから、気をつけないと3本借りてきても全部知ってるやつだったりして(^^; この『エンドハウスの怪事件』は初めてだった。(個人的に)一番の見どころは、犯人が正体がバレて豹変するところね。
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