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2003年06月30日(月) ■ |
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The Order of the Phoenix 23-26/38章 |
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●アマゾンから到着 和書1冊¥1785 『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル 山形浩生・訳) 先月発売されたばかりの、アリスの新訳本。 ソフトカバー装丁に、ピンクの線でさくらももこ調のヘタウマ系イラストが満載。こういう絵だと、いかにも「新訳」という感じがして大変よろしい。訳文そのものはプロジェクト杉田玄白(テニエルの挿絵入り)にあるけど、イラストがいつものテニエルだと「新訳」というインパクトは薄い。「チョーへん!」と叫ぶアリスも悪くないです(笑)初めてアリスを読む場合にはお薦めしないけど、訳ひとつでこんなにイメージが変わる、という見本のようで面白い。
●読書中:Harry Potter and the Order of the Phoenix(J.K. Rowling) 23-26/38章
23, Christmas on the Closed Ward(隔離病棟でのクリスマス) ヴォルデモートに操られているとしたら、自分の目を通してthe Orderの秘密が敵に筒抜けになってしまうのではないか? そう考えたハリーはシリウスの家を出てゆこうとするが、ダンブルドアの伝言に阻止される。しかたなくハリーは部屋にひとりで閉じこもるが、ジニーの「完全に操られている間は、記憶に欠落が生じる」という言葉にホッとしてクリスマスを迎える。クリスマスの朝のプレゼント交換。 ふたたびSt Mungo病院へウィーズリー氏の見舞いに行くみんな。そこでハリー、ロン、ハー、ジニーの4人は偶然、精神病棟に迷い込み、記憶を失ったロックハート先生に会う。Healerにロックハートの見舞いだと勘違いされた4人は病室へ行き、そこで両親を見舞うネビルとその祖母に会ってしまう。
面白い。なるほどぉ、魔法使いの世界にも病気があるのはよく分かっていたけど、病院って、本当に病院なのね。医者がDoctorじゃなくてHealerと呼ばれてるけど、意味は一緒。あと、ジニーがしっかりしてて嬉しかった。こういう辛い時にそばにいられるのってすごく強いと思うんだけどな。
24, Occlumency(オクルマンシー) ハリーは、ダンブルドアの命令でスネイプにOcclumencyを習うことになった。Occlumencyは心を読もうとする者に対抗する術で、やりかたの基本は心を無にすること(らしい)。ハリーはスネイプに痛めつけられて反発しながら、必死でOcclumencyを体得しようとする。その夜、ハリーはヴォルデモートが喜んでいるのを感じ取る。
スネイプがなんだかいい人に見える・・・1、2巻の頃はあんなに憎たらしくて恐怖だったのに!!今でも厳しくてキツイのは同じなんだけど、それも一種の愛の鞭というか、ハリーの成長を促すためというか。ガマ女はエイリアンで意思疎通不能だけど、スネイプとは同じ人種で、共通の理解があって、ちゃんと言葉が通じてる気がするのね。その上での反発というか。この章のハリーの心を覗くって、簡単に言うけどやる方だってかなり辛いんじゃないかな。スネイプ、どんな気持ちでやってるんだろう。Occlumencyが終わってハリーがグッタリしてスネイプの部屋から出てくるけど、扉の向こうでスネイプだって同じように疲れきってるんじゃないかなぁ。
25, The Beetle at Bay 翌朝、Daily Prophetにアズカバンから大勢のデス・イーターが脱獄したという記事が載る。ヴォルデモートが喜んでいた理由はこれだったのだ。 バレンタインディに、ハリーは約束通りChoとホグスミードに出かける。が、出掛けにハーマイオニーが「お昼頃Three Broomsticksに来て欲しい」と言う。ハリーはChoと喫茶店でいる時それを話題にしてChoを怒らせてしまい、ひとりでThree Broomsticksへ行き、ハーマイオニーとリタ・スキーター、ルナ・ラブグッドの3人に会う。ハーの考えた計画で、ハリーがヴォルデモーとに会った真実の話をリタにインタビューしてもらい、それをルナの父の作っている雑誌The Quibblerに載せようというのだ。Daily Prophetの記事の説明に誰も満足していない今ならば、きっと本当の話に耳を傾ける人がいるはずだ。
やっぱりChoって嫌だわ。ハッキリ言うけど、私はこの女、大っ嫌い。見てて癇に障るったらない!もしもロマンス本でこんなのがヒロインだったら、非難ゴーゴーだと思うぞ。ハーは「恋の駆け引き」って説明してるけど、要するにChoは女のある種の嫌らしい部分を凝縮したような女だと思った。Choがよく泣くのも、いかにも「涙は女の武器」って感じがするから、ちっとも同情できない!ハーマイオニーやジニーが泣くのとは、明らかに意味が違うもの。ハリーはこんな女のどこが気に入ってるのか、さーっぱり分からん。
26, Seen and Unforeseen The Quibblerに載ったハリーのインタビュー記事が話題になり、ハリーに読者からの手紙が沢山来る。ホグワーツでも大勢の生徒が記事を読んで話題にし、ハリーやダンブルドアが嘘をついていると疑っていた生徒の中にも賛同者が現れる。 夜、ハリーは久しぶりにヴォルデモートの夢を見る。スネイプとのオクルマンシーの練習でその記憶がよみがえり、問い詰められる。 占い学のトレローニー先生が、ガマ女に「クビだ、ホグワーツを出てゆけ」と言われる。そこへダンブルドアが現れ、トレローニー先生はホグワーツに留まることと、占い学の新しい先生が決まったことを言い渡す。ダンブルドアが紹介した占い学の新しい先生は、セントールのFirenze(フィレンツェ)だった。
ハーマイオニー、ナイス!すごい!The Quibblerは一般にはあまり信用されていない(大手ではない)けど、ルナの父の「読者に知らせたい事を記事にする」という編集方針から見て、それなりに筋が通っていて、ゲリラ的なところのある雑誌らしい。5巻はずっと味方の大人たちの助力・介入がなくて、ハリーたちだけで孤軍奮闘してる印象なんだけど、ハーマイオニーがついにやった!自分たち子供だけで、大人の世界までもを動かしてる。それが凄い。ハー、よく勉強する娘だとは思ってたけど、ハーはとても頭がいいのね。勉強だけじゃなくて、いろいろな事をよく考えて、自分で企画実行していく頭がある。すごい、ファンになってしまった。 ジニーも頑張ってて嬉しい!その調子で、ハリーも驚かせるほどの名シーカーになれ!
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