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2003年06月02日(月) ■ |
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現代日本のアニメ(スーザン・J. ネイピア) / コーンワルの夏 |
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●『現代日本のアニメ』(スーザン・J. ネイピア) 図書館にあったので、読んでみた。 副題は"『AKIRA』から『千と千尋の神隠し』まで” アメリカの日本文学研究者が書いたアニメ評論の本。内容はアマゾンの書評を参照。こういう「外国の目を通して見た、(別の文化圏の)フィルターがかかった日本」って、なんだか不思議な存在だなぁと思う。ヨーロッパを経由して日本に来た「アラビアンナイト」のイメージが、実際の『千夜一夜物語』とかなりの隔たりがある、のと同じかも。ステレオタイプ的だったり、明らかに「それは違うだろ」ってのがある一方で、新鮮な視点も多い。おもしろかったです。
●読書中:Voices in Summer(Rosamunde Pilcher)@6/9章 ローラとアレクの夫婦は、30代前半と40代後半、という年恰好の新婚の夫婦。ローラは初婚だが、アレクは前妻との間に(そろそろ成人してる筈の)娘がひとりいる。で、このローラが本の主人公。病気で手術したために、医者にアレクの前妻の仲間たちと予定していたアイルランドでの休暇を止めらるが、ローラはアレクには予定通り旅行へ行って欲しいと言う。が、親戚のいないローラは行く所がないので、コーンウォールに住むアレクの叔父の家に行くことに。 ローラがアレクの前妻の仲間たちとの旅行を嫌がる気持ちはわかる。けど、医者にアイルランドへ行くのを止められておいて、どうしてコーンゥオールならいいのか、その辺ちょっと疑問(^^; だってロンドンからなら、どっちも遠いじゃない? で、不安な気持ちで初めてやってきたこのコーンゥオールの叔父の家というのが、もうとっても居心地の良さそうな素敵なお屋敷なのだ。ストーリーはこの屋敷と周りの村を舞台に、人の優しさと悪意が渦巻いていて、色々ドラマが起きるというわけ。いい人はあくまでやさしく、完璧に素敵な人。アレクの叔父夫婦がいい人の筆頭。もう、こんなお屋敷なら、私も行ってみたい!うっとりするような緩やかな田舎と、人々のドラマ。いいねー!
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