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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2005年11月26日(土)
『結婚の条件』を読んで。

というか、今朝、小倉千加子著『結婚の条件』をようやく読んだのでありました。

2003年に刊行された本で、当時から「あ、読みたいな」と思いつつも、「でもそっち系の本ってけっこう読んだ気もするし、あとでいいかな」と思っていたら、早くも2005年11月になってしまっておりました。。


ということで、以下、感想をメモ化。


まず、この本は、「結婚」を否定的に見ているのではなくて、今後も「生存」したい方には「結婚」を薦める内容となっていますし、「生存」目的ではなく「依存」目的、また自己「保存」目的として「結婚」という手段を選ばれる方にとっても、有益な内容となっておりますです。


本書は結婚にまつわる「事実」が至るところに散りばめられておりまして、「事実が事実として明記してある」というだけでも、現在の日本出版業界における「事実を遠まわしに遠まわしに匂わせることで、一冊あたりに内包される事実の量を薄めて出版冊数を増やす」という現状においては、けっこう貴重でありますです、はい。


というか、本書で指摘されている「結婚には生存・依存・保存の3種類がある」、男子学生が女性に求める結婚の条件は「可愛い、賢い、家庭的、軽い(体重が)」というような、結婚にまつわる「事実」って、実は多くの方々は“気づいている”と思うのですが、悲しいかな、人間って“事実に気づいている”のに“事実を直視する”ことはなかなか出来ない生き物なんでしょうなぁ、ふむ。


といっても何点が疑問を感じる記述もありまして、たとえば、本書においては上でも例示しましたとおり、男子学生が女性に求める結婚の条件=「可愛い、賢い、家庭的、(体重が)軽い」は“高望み”、というようなニュアンスで挙げられているのですが、私個人はこういう条件を女性に求めてしまう男子学生って、「至って正常だよなぁ〜。」と思うんですよなぁ。


だって、「可愛い、賢い、家庭的、(体重が)軽い」を裏返して、「不細工、アホ、家事能力ゼロ、(体重)が重い」という条件がすべて揃った女性とワザワザ「結婚」したいと思う男子学生のほうが、変わっているのかもだしねぇ、ふむ。。


というか、それとこれ読んで改めて思ったけど、「お金」の問題って、ホントにすごーーーーーーーーく人間の生活全般に影響を与えているんだなあと。その広がり具合に驚くと同時に、「お金」の問題が人の心理面へ与える恐ろしいほどの影響力を思い、気が遠くなる思いがしましたです、はい。。今後も「愛」という名を付けられた「資産獲得競争」は、世界各地で繰り広げられていくのでありましょう。


それとこれを読んで、再び「事実」を直視した結果、私のような人にとっては、やはり「結婚制度は利用しないのが一番だな。」「やっぱ無婚主義だなw」と思いましたわ、ふむ♪

結婚の条件
402257884X小倉 千加子

朝日新聞社 2003-11-14
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