以下、山田詠美氏と阿川佐和子の対談。
「好き好き好きって、楽しい」【文-体・読本】より引用。
阿川 それ以外の遊びは?
山田 そんなにないですね。
阿川 恋愛は?
山田 してます。それが遊びかも。
阿川 そこは隠居してないのね。
山田 いや、私の理想は、隠居じいさんが老いてますます盛んとか、隠居のばあさんが「まだやってるよ」って言われながらっていうのがいいの。
阿川 「風味絶佳」に出てくる七十歳で真っ赤なカマロに若いボーイフレンド乗せて走ってくるグランマみたいに、「色ボケだよ」とか言われながら。
山田 そうそう(笑)。晩年の(マルグリット・)デュラスみたいに、砂浜でザルかぶって四十幾つ下の男の子と遊んでるような人になりたい。
阿川 じゃ、若い男の子見て「この子は私の対象外だわ」なんて思うことはないんですね。
山田 ないです(キッパリ)。だって、私、三、四年前、二十幾つだか下の子と付き合っていたことあるし。
阿川 ということは、相手は幾つだ?
山田 大学生。
阿川 イヤ〜ッ!? そのときも全身全霊ラブ?
山田 そうでもなかった(笑)。
阿川 これだよ(笑)。プラトニックで付き合った人はいないんですね。
山田 私、プラトニックは恋と呼ばないから。寝ないと付き合うとか付き合わないって話が成り立たないんで。
# 山田詠美(作家)×阿川佐和子「阿川佐和子のこの人に会いたい」『週刊文春2005.5.26』
「好き好き好きって、楽しい」【文-体・読本】より引用。
「プラトニックは恋と呼ばない」って、山田さんらしくて良いですわ〜♪
プラトニックって言葉の響きが良いだけで、実際は「幻想」を「投影」し合ってるだけなのであるよね。
というか、私は20歳下の少年とお付き合いする勇気はまだないし、今それをやってしまうと単なるロリコン姉さん呼ばわりされて捕まってしまうので(だって20歳下となると6歳だよ。。)、40代になってからの楽しみとさせていただきます♪
しかし、山田さんの小説やエッセイって、「年齢を重ねる楽しみ」を思い出させてくれるものが多いですなぁ。というか、あと14年、「二十幾つだか下の子と付き合う」のを楽しみに生きていきますです、はい。。