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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2004年11月27日(土)
どれを選んでも良い自由。

117016_8562.jpg数日前、山田詠美著『PAY DAY』を昨夜再読。これ、改めて読んでみたら、わたしという自分の成り立ち(?)について理解が深まりました、はい。山田氏の小説は高校時代から読んでいたけれど、今でもわたしが氏の読者であり続けているのは、単純だけど、彼女の描く世界のなかに、私の破片みたいなモノがあったからなんだなぁ、と。まぁ、要するに、わたしにとっては自分を重ねられる要素が強い作品が多いのかも、山田氏の小説って。

で、昨日気づいたんだけど(っうか、今更気づくなよ、ってコトなんだけど。。)、私が、いわゆる"Up or Down"の世界に慣れ親しんでいて、かつ、心からそういう世界が好きである大きな理由の1つは、高校時代にあったんだなぁ、と思った。

この小説は、海外を舞台にしているのでこのまま当てはめるのは、もちろん無理ですよなぁ。(っうか、こういう世界に自分を当てはめて堂々と“日記として書く”のって、ホント単なる「妄想くん」だよね、皆さん、そういう人には気をつけましょうね♪)

でも、これを日本のとある街へと移し変えてみると、私の高校時代そのままなんですよ、ホント。そして、そういう場が「もっとも特殊な区域である」ことを私も大学に入るまで知らなかった。「どれを選んでも良い自由」が確かに存在していて、私が選びたいものを選べた。選びたいのに選ぶ力が不足している場合には、選べるだけの力をつければいいだけだし、自分自身がくだらないって思ったものは選ばない自由もあった。

140265_3071.jpg具体的に言うと、中途半端な私立の進学校だったからか、大学に進学するかという点についても、東大から海外の辺鄙な大学まで全部各自の力によって自由に選ぶ自由があった。それに、専門学校に行って映画やファッションなどを学んだり、就職したり、職人を目指したりする選択肢も普通にあって、各自の判断で、「自分にとって、何がUpで、何がDownなのか?」を考えて選ぶ、そういう自由があった。そういえば、今思い出したけど、高校1年の時のダリンはプロ・サーファー目指して高校中退し、いまやホントにプロですわ、尊敬。。(あぁ、またサーフィン教えてよ、って感じ。。)

うーーん、うまくまとめられない。。まぁ、つまるところ、"Up or Down"の世界って、ホントに最高だ〜〜〜、と思う。特に、投資の世界は"Up or Down"の究極、って感じで、ホント気持ち良い。高学歴なアホは3合目くらいで自爆していなくなってくれるし、それ以上の高さの場所に着くことができれば、そこは限りなく見晴らしの良い世界で、自由に動けるんだもんなぁ。

と、同時に、こういう世界で私が平気で遊んでいられるのは、大らかでリベラルな(自由主義の人は大歓迎ですよ、ホントw)家族や友達たち支えがあるからこそ。感謝しております、ホントにしみじみと。

以下、山田詠美著『PAY DAY』より引用。

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「父の教える生徒たちは、大半がアフリカ系であったが、彼は、自分の子供たちを、さまざまな人種の混じるダウンタウンの学校へ通わせた。そこにはルーツを学びながらもルーツに開放された子供たちが大勢いた。

ハーモニーもロビンも、その中で、自分は自分以外の何者でもないのだ、と意識しながら育った。自分のスタイルは、教えられるものではなく、自分で選んでいくものだよ、父は子供たちにそう論した。

どれを選んでも良い自由があった。つまり、ロビンとハーモニーは、典型的なダウンタウンキッズだったのだ。そこがアメリカで、もっとも特殊な区域である、のを2人は知る術もなかった。」

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以下、頂いたコメント。

*Yさんより。
なるほど。確かになおさんはリベラルの中のリベラルって感じかもと僕も思います。それとなおさんの元彼に会いたくなりました(苦笑)2004年11月23日


*なお。
Yさまこそ、リベラルの中央、って感じですよ、あは(笑)今彼にはすぐに会えますが何か?(苦笑)2004年11月24日


*YUさんより。
なお。さんには確かに山田詠美氏のテイストを感じます。それは別に山田氏の真似をしているとか感じるわけじゃなく、同質のものがそこはかとなく流れているというか。山田詠美氏は私も好きで熱心な読者ですが、いいですよね。いいですよね、ってそんな簡単な
言葉じゃ説明不足なんだけど。。。でもなお。さんが好きっていうのは妙に納得です♪2004年11月24日

*なお。
YUさんもお好きだったんですね、新たな共通点を発見できて嬉しいですw 確かに、ひとことで表現できない良さがあるんですよね、山田氏の作品って。インタビューか何かで山田氏が、「1ページのなかに、格好良い言葉がひとつはないといやなんです」とか何とか(正確な表現ではないはず。。)言っていたのが、何だか今だに忘れられませぬ♪2004年11月24日

YUMIさんより。
学生の時に、私に「山田詠美」氏の本を勧めてくれたことを思い出したよ。彼女の本には、本当に衝撃を受け、それ以来大好きになったなぁと。そして、山田氏の本のテイストが、なおさんにはあるなぁと、当時から感じていたことを思い出したよん。

なおさんの「どれを選んでもよい」学校生活。なるほどです。だからかぁと思った。素敵な環境だなと思う。私の高校は、皆そのままに進学(主に大学)というかんじ。だからこそ、初めて入学式でなおさんに何かオーラを感じたし、話していておもしろかったなぁと。変なものに縛られていないし、今まで会った人とは明らかに違うものを感じていたわ♪2004年11月24日

*なお。
YUMIサン、コメントどうもです♪ たぶん、今振り返って思うに、高校時代に山田詠美氏の小説に影響を受けて、こうなってしまった部分も多々ある感じがしますわ、なんか。でも、あの本を発見した当時の自分自身を思うと、やはり、「似ている」何かを感じたからこそ、読んでたのかもなぁとも思う。
(あ、この話、前したかもねw)YUMIさんこそ、入学式のとき、上手くいえないけど、他の人とは違う雰囲気でしたよなぁw だからこそ、なんか興味もったんだと思う、わたし♪

高校時代は、当時の自分の印象ではホントに「何もなかった」って感じなんだけど(笑)、今思えば、あの学校を選んだ(選んだ基準=家から近い、制服がマシ、修学旅行が海外、土日完全に休み、それなりの進高校で自分がアホだったら塾行けばいいだけ、だと思って選んだ。。)のも、よかったのかもなぁと思えてきたよ、ホントに最近だけど♪

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■お知らせ■
あ、次いでに、ちょっとしたお知らせを。この日記のデザインを変更してみました、はい。字を大きくしたので自分でも眼が疲れなくて良い感じ♪ それと、最近出没していた“野獣のYくん”は、もうこちらには来ませんのでご安心を。混乱してきたので(「え?誰が混乱したの?」って、私が!だよ、おい。。)先ほど相談の上、誠にストレートかつギャグな解決策ではありますが文通ブログ(?)を共同で作成しましたので、野獣くんに興味を持ってしまった変わった趣味の方は、ぜひご訪問してみて下さいなw(次いでに下にリンクもしといた。。)

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