「やりたいコトが見つからない・・・」と年下の友達に相談を受ける。「それって自分に合った職業、って意味?」と尋ねたら、友、うなずく。で、「それだったら私も見つかってないなぁ。」と正直に話したら驚かれてしまったよ。だって、やりたいコト=自分に合った仕事、だとしたら、やってみないことには見つからないっうことになるし。
やりたいコトを探す必要はないのかもしれんよ、と私は思う。就職活動では「あなたは何がしたいんですか?」と聞かれる。けれど、この質問をそのまま受け止めてはいけない。人事担当者が尋ねているのは「あなたは今まで何に取り組んできて、当社でその経験をどういった形で活かし、結局は当社の利益になるのか?」であって、純粋な意味での「あなたがしたいコト」ではない。
で、年寄りぶってえらそーにアドバイス、というか質問してしまった。
「最終的にどういう人になりたい?」と。具体的には、毎日何をして、何を食べて、どういう人たちに囲まれて、どういう場所で暮らして、どういう気持ちで過ごせれば満足するのか、考えてみると良いかもしれんよ、と。(もちろん「質問した私自身も考えが浅いけど。」と付け足しました、はい。)
で、物心ついた頃からエキサイティングに過ごしたいって思ってたな、だから株に惹かれたのかも、とか、けど暮らすのは田舎が良いと思ってるよ、10代の頃から東京はうんざりだったし、とか、ぶっちゃけた話、仕事を権威的側面から選ぶ人って苦手なんだよね、要はリッチな自由な無職がベストだよ、とか、大企業の会社員よりも自営業とか経営者の人の方が話は合うなぁ、とか。
そういう私自身の考えをダラダラと話していたら、彼女も彼女自身の考えを話し始めた。で、どうやら少しは効果があった模様。あ、そうだ、私は幸せな人と過ごしたい、と言ったら、彼女も「そうだね。」と言って笑った。私は幸せな人と過ごしたい。