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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2004年03月31日(水)
少なくとも、この人生は一度だけ。

今日、昔からお世話になっていた方が亡くなられました。その人は私の実家から300mと離れていない場所にあるお店のお婆様。お正月に会ったときには大層元気そうだったのだけれど、つい先日病に倒れ、とうとう息をひきとられました。本来なら自宅に戻る予定だったけれど、長らくお世話になった私も土曜のお通夜に出席するため実家に留まることにしました。


彼女は、誰かが思い悩んでいる時に「どうしたの?」と笑顔で語りかけることで、相手を優しい世界へと連れ戻してくれるような、そんな人だった。だからか分からないけれど、今回の死についても「今までたくさんの幸せを分けてくれてありがとう。」という意識の方が断然強い。たとえば、買い物に行ったときにオマケしてくれたことや、道で会ったときに立ち話したこととか、そういう何でもないようなことを普通にしてくれたお婆様の人生って、うまく言えないけれど、すごく価値があると思うのであるよ。


正直、彼女のように生きた人の死を目の前にする度、私は世の中ってどうして下らないことに価値を置きたがるのだろうと思ってしまう。ここで言う“下らないこと”が何を指すかは各人の文脈によって大分異なるだろうけれど、私の場合は資本主義についてであるよ。お金の量的側面だけに価値を置く現在の資本主義ではなく、同時にその質的な側面をも目に見える形にする新しい資本主義へと移行できるのは一体いつになるのだろう。


何だか話が逸れすぎたので戻す。少なくとも、この人生は一度だけなのであるよ。この人生という期間は人それぞれ違うし、この期間の間に何を行うか&感じるかも違う。欲張って色々なことをしてもよいし、1つか2つのことに集中してもよい。ただ、私やあなたという主体が主体として過ごせるこの人生は、一度だけなのは確かなのであるよ。

だからね、思うのであるよ。テレビや映画、活字などで自分以外の誰かの人生に触れるのも大事だけれど、私やあなたの人生そのものを能動的に行う&感じる時間の方を常にたくさん持った方が幸せではあるのだなぁと。もし、職場や学校などで「あぁ、この人イヤだなぁ・・・。」とストレスを感じさせる誰かがいましたら、そういう人のために自分の人生の一部を無駄にしないよう相手を無視し、自分の人生の方に重点を置くようにしましょうな。>みなさん、っうか自分へだろうな、コレ。
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