逢わないと死んでも死に切れないなぁ、と思う。誰か特定の人に逢いたいと思う理由は、懐かしいからとか、ただ単に逢いたいからとか人それぞれあるだろうけど、私の場合は、たぶん、謝りたいからだろうと思う。正確には、謝り合いたい、という表現の方が近いかもしれない。
最近、その人のコトをよく思い出す。ふとした時に、たとえば、その人がくれた時計とか、香水とか、一緒に見た映画とか、一緒に過ごした部屋とか。そういう具体的なモノを目にしたときじゃなく、どうというきっかけもなくホントにふとした時に。たとえば、寝る前にライトを消す瞬間や、朝、カフェでスケジュール帳を開いた、その瞬間とか。
おそらく、逢いたい、のじゃなく、逢うべき人、なのだろう。もう一度逢わないと始まれない気がするのは、たぶん、あの人も同じなのかもしれない。
最後の電話。タイミング悪く出れなかったけれど、何を伝えたかったのかは分かる気がする。謝り合って、お互いを自由にし合いたかったのかな、と。
あの人を探して、逢って、話したいことがある。間違っていた全てのコト、お互いの今までのコト、あの時はありがとう、とか、私をどれくらい大事にしてくれていたかとか、あなたにとっての幸せの意味とか、そういうのが今になってすごく良くわかるようになったよ、とか、空港でのあなたは酷かった、とか、あの時窓に張り付いて私の名前を呟いたあなたの姿はすごく可愛らしくてもう一度だけやり直してみたくなった、とか、私の顔をあなたは貴族的と言ってたけど今思えばあながち間違っていなかったかも、とか、あの映画ってやっぱり名作だよね、とか、そういった、大きくも小さくもないコトを全部。
探してみようと思う。小さな糸口をひとつひとつ辿っていけば、そう遠くはない国のどこかの街に繋がるかもしれないのだから。
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・夕方からデザイナーのSさんトコへ。写真のコト、映画のコト、人生一般についてのコトなどなど、幅広くお話をし、楽しいひとときを過ごすことができました。今日は高価なカメラまで貸してもらいました。Sさん、いつもありがとうございます。写真の勉強、してみます、ハイ。
・NHKで長谷川理恵さんを見ました。私は長谷川さんの結構なファンで「Oggi」も彼女見たさに購入しておりました。が、「Oggi」で表紙を飾るまでにあんな苦労があったコトは初めて知ったよ。彼女は「マラソンに出会ってから別人になった。」と言っていたけど、それすごくわかる。私もファイナンスに出会って別人になったもの。