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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2003年09月19日(金)
人という宇宙。―維新派『ノクターン』を鑑賞して。―

新国立劇場にて、維新派『ノクターン』を鑑賞。
演劇をみるのは小学生以来(→確か『走れ、メロス』と『Crazy For You』をみた。)のことだったので、ここ何ヶ月かかなり心待ちにしていたのだ。
っうか、Mさんと以前よりファンだったI氏と一緒にこの演劇を見れる、ってコトが何より楽しみだったのであーるよ。

では、演劇の感想から。
まず断っておかなくてはならないのだが、っうか、もうバレているとは思うが、私は演劇の良し悪しが分かるほど演劇を鑑賞した経験がありませぬ。(→だから既にバレてるってば。)なので、あくまで“感じる”という自己完結的なレベルでの感想でありまする。


まさに異次元空間であった。
「もしやコレはポパーじいさんの言う“第3の世界”なのか?!」と思ったのは明らかに私だけであろう。。。(→じいさんについてはココを参照して下さいまし。)

一緒に鑑賞したMさんは「演じている一人一人が細胞に見えた。何か別な大きなものに支配されているように感じたのと、みんな同じような規則のある動きをしていてルーチンな行動パターンが感じられたから。」という感想を述べておられたが、私も似たような感想を持った。


私がこの演劇を見てその時自分が持っていた知識と一番にリンクしたものは、近年様々な分野で取り入れられているAgent Based Aproachだった。映画『マトリックス リローデッド』もコレがヒントになり作られているらしい(→正確には“複雑系”だけど。)から、聞いたことがある人も多いと思う。

Mさんが“細胞”のようだと感じた個人個人は、私には“エージェント”に見えた。I氏にとっては何に見えたのだろう?後で聞いてみないと。。。

って全く感想になっていないのだが、仕方なかろう、何せこの私が書いてるんだから。

ただ、たとえ、何か別の大きな力に操られているとしても、個々のエージェントである出演者一人一人の情熱は、観る者の心に火を点ける。何かに打ち込んでいる人はやはりステキなのだ。人はみな同じような大きさの身体を持っているけれども、彼らのような人たちの情熱は宇宙へと繋がっているように感じた。まだ、誰もその端を見たことがない宇宙へ。
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