最近いわゆる『ブランド力』について考えている。『ブランド力』とは、要するに、プラダやヴィトン、グッチ、ソニーなどの企業自体が発するイメージ、そしてアタック(洗剤。)やマルボロ(タバコ。)などの商品それ自体が発するオーラのようなモノ。
見た瞬間に欲しくなる。物欲を感じる。読み手の皆様のご存知の通り、そんなイメージ&オーラを手に入れるために各社はブランド構築に躍起になっておりまする。企業が究極的に求めるのは、性別、年齢、国籍など消費者の属性を問わないグローバルなブランド・パワーらしい。
たとえば、スポーツブランドのナイキ社。以前NHKで『地球市場冨の攻防〜巨大企業対NGO』という特集が放送されていたので、覚えている方もいるかもしれない。ナイキ社は、自社のイメージ・ダウンをギャップ社と合同でNGOグローバルアライアンスを設立する、という方法で乗り切った。
経営学を学んでいる私(→冷酷な視点であるよ。)から見ると、ナイキ社の選択したこの方法は「お見事!!!」としか言いようがありませぬ。がしかし、労働者、そして消費者としての立場からは、正直「ナイキなんて大嫌い!!!」と思っておりまする。事実、私はナイキ製品を買ったことはないし、ナイキが今の経営戦略を変更するまでは(→っうか、そんなことあり得ないと思うけど。)絶対に買わないと決めている。
「何で経営学なんて選んじゃったんだろう?」「マーケティングなんて知らなければこんなことには・・・。」と買い物に行くだびに思う。経営学を学んでいる私が“ショッピングを楽しむ”のはホント難しい。
今、目の前に存在している製品が、どこの国の人々によって作られ、彼らはいくら収入を得たのか。どのようなルートでここに運ばれてきたのか。この製品のマーケティング費用はいくらか、などなど。。。こんなことをイチイチ考えてしまう、そんな面倒な人が私だから。
そう、私は個人的なレベルでは「ブランドなんていらない。」と思っているのだ。消費者として、現在の企業が多様しているブランド戦略には違和感を感じてる。けど、経営学専攻の学生としては・・・?
やはり、答えはNoなのであるよ。ナイキを「お見事!」とは思うのは事実だけれど、だからといって自分が会社を経営する立場だったらと想像すると、同じことは絶対にしないという結論に1秒で達する。
「無印良品」(→(株)良品企画)が“無印”であることをブランド・パワーとしてしまった現在。
『ブランド』はこれから何処へ向かうのだろう。あぁ。。私は何を買えば良いのかしらん・・・。(→やっぱ本とホテル代かねえ?)
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