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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2003年07月09日(水)
オレオ。

昨夜ようやく水着が届いた♪

コレ(写真参照。)はPatagonia社の姉妹会社、Water Girl USA,Inc.のモノ。
ボディ・ボードやサーフィンなど水系のスポーツをする女性向けに、激しい動きにも耐えられる機能性と可愛いデザインの両方を提供しております。

まぁ、要するに、お気に入りってことである。着るのが楽しみ。


今日読んだ本は2冊。


まずは『大地という名の食卓』石川直樹(著)から。
はじめに述べておくが、私は石川氏のファンである。氏が夏にロンドンに行くという情報を得た瞬間、本気で「私も行こうかな?」と考えたほど。なので、当然ですが、甘口書評になることが予想されまする。


海外を長期間旅した経験がある方はよくわかると思うが、旅をしていると必然的に「食料」を探さなくてはなりませぬ。


私は、真っ先にバンコクのあの夜を思い出した。バンコクで食べたあの「タイスキ」。プーケットで毎日のように通った定食屋。次に、バリ島のホテル。真夜中に到着し大急ぎでルームサービスを頼んだ。あの時はホントに飢えそうだったのだ。


と、こんな私如きの経験を話しても仕方ない。石川氏はもっとディープな世界を知っている。そして自身の経験をその経験のままの大きさで、かつ水平な視点で描く能力も持ち合わせている。


極限無く褒めることは可能であるが、キリがないのでこのへんで(笑)。
私にとっての「こんにゃくゼリー」は「オレオ」だな・・・。


2冊目は『最後の息子』吉田修一(著)


吉田氏の本を読むのはこれが初。そもそも私は小説はあまり読まないし。
氏が芥川賞受賞作家であることはもちろん知っていたが、そういう先入観をすべて捨て読んだ。


3篇入っており、「最後の息子」で文藝界新人賞を受賞している。
私は「破片」が意外な秀作だと思う。オンナに対して幻想を抱き、執着し、勘違いしているオトコの話。


桜という名のオンナは自分を付回すオトコ岳志の兄に訴える。
<正直に言うけど・・・・岳志くんは、私が寂しくしてて、それを自分が救ってやっているつもりになっとるのかもしれんけど、私、一人で平気なんですよ。>


「オトコがオンナを守る、養う。オンナは弱い。」そう思っている岳志。
そんな考えはオトコの幻想だということくらい、現代では常識。なのに、真実だと疑わないオトコがいる。
という訳で、オトコとオンナの距離感が上手く描けている作品であるよ。
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