ここ2,3年、「ファイナンシャル・プランナー」(以下、FP)という資格&職業が人気であります。FPを職業とする人は今後ますます増えていくのでしょう。
年金運用の問題は前々から指摘されてきたけれど、個人的には金融庁が5月に
『個人株主の育成・拡大に向けたアクション・プラン策定の要請』を公表してしまったのが決め手だと思っていまする。
このプランにおいて、FP業の拡大を決定付けたのは『4.投資知識普及のための多面的取組み』という項目。
私はこのプラン自体に明らかな欠陥があると感じるので、「どうして偉い人達は誰も言ってあげないのだろう?」と日々疑問に思っております。
まぁ、細かいことは後々書くとして、今日は「FPです!」と名乗っている人達の実態について書こうかな、と。
最近、「FPの実力ってどうなん?」って疑問に思うのです。
FPは金銭管理というサービスをビジネスとして売る訳だから、買う側としては正直かなり気になります。
で、色々調べてみたわよ。
こりゃあ、すごい!!!
個人によってかなり実力格差がある模様。
実力のあるFPの方々はホント少ないみたいですね。
こういう方々は有名ですので、敢えて実力のないFPについて書きまする。
例として、女性向け情報誌『anan』(6月18日号,No1368)に登場しているFP様のアドバイスを考えてみまする。
<不景気だからといって使うのを控えていてはいけません。>と冒頭で述べ、クレジットカードのポイントシステムとデパート商品券の利用法について言及し、最後に
<アンアン読者にはあまり馴染みが薄いかもしれませんが、株に挑戦することをおすすめします。ミニ株から始めれば、2万〜3万円で結構有名な企業の株が買えます。>と言い、株を<ゲーム感覚で楽しんだらどう?>というアドバイスで締め括っております。
「このアドバイスの何が悪いんだい?」と思った人は以降を読まないように。
まず、不景気かどうかという経済情勢に関係なく、いつ消費するのかは個人の自由です。
<〜控えていてはいけません。>と言われる筋合いは全くない。消費も貯蓄も投資も個人の自由だ。この人は役所の手先なのか?
カードのポイントシステムや商品券という例もよくあるヤツで、別に専門職であるFPが指摘するまでも無いことだ。
主婦業の方のほうが余程詳しい。
そして「株をゲームとしてやってみよう!」というアドバイスもありふれている。ありふれているという点は置いといて、一番引っかかるのは<結構有名な企業の株が買えます。>という部分。
有名企業のミニ株購入を勧めるのって、初心者や高齢者を誘い込む某証券会社の営業方針だよなぁ。この人はもしかすると○○の手先なのだろうか?
正直「何も分かってないな、この人・・・。」と思ってしまいました。こういう人がFPを名乗り、本を出版しているだなんてホント怖い世の中だと思う。一体、誰を信じればいいのかしら。
どっち道、年金運用を含めて資産運用は個々人のルーティーンになっていくのは確か。金融庁のプランはほんの一例で、他の役所の動向もふせて観察すればわかる通り、日本人は全員投資家にならざるを得なくなるらしい。
結論。失礼かもしれないが、FP専門職の方々の実力を私は信用しておりませぬ。
私は貴方たちのお世話にはならないよう、自分で勉強していくことにしまする。