ひとが実際にてをつなげるひとの数は、なんてすくないのだろう いとしくおもったり、大切におもったり、しても、てのひらは二つ 片手にだれかの手を取って、片手に自分の荷物をもって、 それでもういっぱいだ たくさんの手と手をつなぐことは、できない
だけど、 あなたにどうか、だれかの手のぬくもりが、 手をつなぐことができるだれかが、 いますようにと、いのることも、ひとつの 大切なおもいのかたちだと、おもった
ここにいないひとのことを、かたる、 小さなあかりをともすように そのひとはここにはいない けれど、 その人がちいさくともる、そして、 そのひがわたしをあたためる
あたたかいよ、と、感謝をする。
そのひとに。 そのひとのことをかたるひとに。 そのひとのことをおもうひとに。 それをすべてうけとめる場所に。
おやすみなさい、今夜が、 やさしくありますように。 そして、その手が、あたたかくありますように。
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