戯言、もしくは、悪あがき。
散る散るミチル
ミチルは果てた
充電切れたら
今夜も寝逃げ

2004年03月14日(日) 浅い呼吸でつづいていくこと

とりとめのないゆめ
目のなかの虹
見えない八色目
にじんでいく稜線

くちびるをはなれて
消えていくうた
戻っては来ないのは
溶けていったから

昨日のわたしを殺したら
つないだ手はどこへ行くだろう
小鳥 小鳥 おまえも
いつか卵を生むの
何が孵るの
ねむっているのはだれ

こもりうたなんて知らない
目覚めるための呪文も

手をつないでいて
手をつないでいて
生まれ変わる朝にも
わたしがわたしだとわかるように
あなたがあなただとわかるように

生み落とされていく
死んでいくわたしのまぶたは
閉じているのかしら

すべてはやみのなか

ただ
手をつないでいて
なくしたいんじゃない

ばらばらに
なってしまいそうだ
ひどく薄い殻の
卵を抱えて

生えなかった羽の
骨のきしむあたり
たとえばそんなふうに
降り積もっていく

広がりたがる継ぎ目に
ちゃんと伝えてあげて
やっとかたちになったうたが
溶けていってしまうまえに



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