戯言、もしくは、悪あがき。
散る散るミチル
ミチルは果てた
充電切れたら
今夜も寝逃げ

2004年03月07日(日) 目覚めたら東京砂漠

妹が古雑貨屋で買ってきたというビーズのおすそ分けをもらって、携帯ストラップにつけてみた。
プラスチックで出来た、緑色のキューブとピンクの花。
わたしの携帯には、ちいさなキューピー人形がついているのだけど、その紐部分に無理矢理通してみた。
もともとは絶対にかわいいビーズのはずなのに、キューピーの頭上に突如出現することによって本来の意図とは違う絶妙なおかしさをかもし出す。
このキューピー、ばったもんなのかなんなのかしらないけど、縮尺の割りにやたらと目がでかくて、その黒目がちさがかわいいを通り越して邪悪になっているという難儀なもの。
その頭のすぐうえに突如あらわれるピンク色の花。
かわいいのだろうか。
いや、かわいくはないよ。
こどもがあとさき考えずつくってしまったみたいな、バラバラ感。
微妙。
邪悪キューピーだけでも微妙なのに。
わたしの携帯微妙。
「どうせ虹も出ず」なんて書かれた危険シールも貼ってあるので。
なんか、ひとの携帯を見ると、ほんといいなあ(何が)とか思ってしまう。
ストラップの選び方とか、待ち受け画像とか、おしゃれと言ったらおしゃれって何だって感じだが、こだわりがあるなあとかんじるのだよね。
それに引き換えわたしのキューピーはなにさ。
生活態度の投げやりさがこういう細部に現れるのね。
たとえばこのぐらいはいいだろうと思って少し汚れたバッグで出かけて陽の下で汚れっぷりのひどさに気づいて泣きたくなったりとかね。
会社の喫煙所に自作詩のメモ置き忘れたりとかね。
人から借りた本にコーヒーぶちまけて焦りまくって落ち込んで新しい本を購入して、ひとりで悩んで勝手に購入してしまう自分にまた落ち込んで、それを渡そうと持っていっても買ったことをなかなか言い出せずに最後の最後にテンパりながら渡すとかね。
いや、キューピーは一目ぼれして買ったものなのでいいんだけど。
そのときはなぜか邪悪さに気づかなかったのだけど。
うーん。
破壊型散漫。
まあ、妹と姉妹出来たのでよしとする。
姉妹だよね、わたしたちは、
と、馬鹿みたいにときどき確かめたくなるので。
姉妹的行為の果てにこの微妙ストラップが生まれたのだからよしとする。
大切にしましょう。

 *

東京砂漠ってなんか好き。

東京というかわたしの部屋が砂漠。
気を抜くと足をとられるぞ!
風が吹いたら砂嵐だぞ!
風が吹かなければ蟻地獄だぞ!

夜になると、音も光も遠のいて、暗闇で魔物の目が光ります。


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