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人生でいちばん楽しい年代 - 2009年04月17日(金)

「人生でいちばん楽しいと思う年代ランキング」というのをgooでやっていたけど、なんだかなぁ〜という結果だった。

一位は20代。二位は10代。三位は30代。

これを見て感じたのは、
「みんな『責任をとらなくていいこと』イコール『楽しいこと』だと思っているんだな」
ってこと。

モラトリアムは楽しく、真剣に取り組まないといけなくなると楽しくなくなる、そういう発想だ。


でも、僕のケースでいえば、20代なんてちっとも楽しくなかった。

自分の自由になるお金が入るようになり、口うるさい親から離れて自由な独り暮らしを始められるようになったものの、本当に手に入れたいものは、半分どころか一割も手に入らなかった。

仕事でも、恋愛でも、また自己表現においても、壁だらけだった。そして、その原因は、自分自身にもあった。

未熟なくせに自己中心的、要するに自惚れていたのだ。

そんな人間に仕事や恋愛が、うまくいくわけもない。

そういう自分にようやく決別できたのは、30代も半ばにさしかかってからだった。

「○○が悪いから、すべてうまくいかない」
みたいな、他者のせいにする癖をやめて、自分をきちんと見つめなおすようにしたのだ。

そうすると、以前にくらべて、いろんなことがうまくまわるようになった。


本当に楽しいことって、ちゃんとその楽しみに見合った責任というか、負うべき負担というものがある。

みんなが「楽しい」と感じていることの根本にあるのはたぶん「自由な恋愛」なんだろうけど、その恋愛にしたって、無責任にやっている恋愛なんて、恋愛の名に値しない。
ただの、動物の「さかり」と同じだよ。

同じように、バンドだって芝居だって、参加メンバーそれぞれのナルシシズムを満たすためにやっているだけでは、絶対長続きなんかしない。
おたがいのエゴが衝突して、そのうち空中分解する。

なんかそのへん全然わかっていない連中が、20代がいちばん楽しい、美しい、輝いているなんて勝手に思っているんだろう。

20代なんて、本当にいい人生を送るための、第一ステップに過ぎない。

そこでいちばん楽しいことなど起ころうはずもない。むしろ試行錯誤の連続といっていい。

この年になり、ようやく人生の楽しみとは何か、見えてきた僕としては、そう思うのである。







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