まーくん的日常...まーくん

 

 

うらやましい男 - 2004年09月21日(火)

僕は生れてこのかた、結婚している他の男性を、結婚しているという事実だけでうらやましいと思ったことがない。
たとえその男性が、全ての男性の憧憬の対象となるような、絶世の美女と結婚していようが、頭脳明晰にして性格温厚な女性と結婚していようが、うらやましいと思ったことがないのである。
どんな結婚だって、その本質は「束縛」であり「不自由」である以上、そういいことばかりではない。
いかなる美女、才女と結婚出来ても、結婚している以上、男は不自由なのである。例外なしに。
だから、うらやましいとは思わない。

僕が真にうらやましく思うのは、こういう男性だ。
ある女性と結婚したいと思い、彼女にプロポーズしたら、すぐその女性のOKの返事がもらえるくらい魅力がある。
しかしながら、ひとりの女性とばかり生活していたら、次第にあきてくるのは人の習いだ。
そうなったときに、「もう、別れよう」と切り出しても、相手にすんなり納得してもらえるのなら、どれだけよいだろう。

だが、普通はそう簡単に別れられまい。
何年も調停や裁判で争ったり、多額の慰謝料を要求されたりするのが関の山である。
しかも、別れた後も、相手は自分のことを心底憎み続けていたりする。
こうなると、最悪だな。

しかし、である。
「こんな魅力的な男性と、たとえ数年であれ結婚出来ただけでも、私の勲章だわ」
そう思って、相手にあっさりと納得してもらえるような男性、そういうひとがそう存在するとは思えないが、少数ながらいるはずだ。

かつて渡哲也が演じた映画の主人公の中に、そういう男がいた。
彼はにっこり笑って、相手にさよならを告げるのである。
相手の女性も、泣いたり喚いたりすることなく、それを甘んじて受ける。
何故なら、彼に心底惚れているから。その彼の願いとあれば、拒むわけがないのである。

もし相手に愛情を感じることが出来なくなったときに、相手を極力傷つけることなく別れることが出来る男性、これこそが真に「うらやましい」男性なのだと思うのだが、どうだろうか。


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