ネットで日記を公開する意義 - 2002年10月21日(月) 表題の件について、少々考察してみたいと思います。 えー、僕のところはほとんど日記の体をなしてはいないのですが(笑)。 (いってみれば、「日替りエッセイ」というところです) この「エンピツ」のさまざまなページを観察するに、いくつかの傾向にわかれるように思います。 1 自身のセックスも含めて、赤裸々な事実を吐露している(あるいはそういうように「見える」)もの。 2 基本的にはホンネで語っているように見えるが、プライヴェートの核心(つまりセックス等)には触れないようにしているもの。 3 「趣味」の世界にのみコミットしているもの。 4 特定の読み手を完全に意識して、「ブリっ子」「演技」しているもの。 こんなところでしょうか。 この中で、特に「投票ランキング」で上位に入るのは、もう圧倒的に1のタイプでしょう。 特に、「不倫」「過去の豊富な異性経験」などを告白しているものが、人気の上位に来ているように思います。 僕の推察では、1のうちの(全部とはいいませんが)かなりの割合は、「ネタ」だと思っています。 「ウソ」ではないにせよ、かなり事実をデフォルメしているのではないかな。 彼(彼女)らは明かに「読まれる」ことを快感としていて、読み手がさらに「おーーっ!」と唸るような挑発的・扇情的な表現に走っているとしか思えないのです。 だから、あまり、好きにはなれない。 読んでいて、アタマがだんだん痛くなってくる。 本来、日記とは、書く当人だけのためのものであって、他者に読ませる(読まれる)ことを前提としたものではない。 他人に読ませる(読まれる)時点で、それはもう「日記」ではなく、別の何かになってしまっているのです。 ですから、「人気のある日記」を目指して、日記を書くなどという行為は、どう考えても「倒錯」以外のなにものでもない。 だから、僕が好感を持てるWEB日記とは、 「こんなの誰も読んでくれないだろうけど、とりあえず自分の備忘のために書いておこう。たまには誰かがふらりと訪れて読んでくれてもいいけど、別に感想とかを聞きたいとは思わない」 という、書き手の淡泊な姿勢が感じられる日記だけですね。 結構、読み手の「ウケ」を意識しつつ書いている僕が言うのも、ちょっと矛盾した発言だとは思っていますが。 ま、けっこうあざとい内容の日記が増えてきたように感じたんで、ひとことだけ。 ...
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