lucky seventh
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「メイフィー」 優しく、私の名を紡ぐ。 「メイフィー」 忘れないように 思いださないように 私の頭をゆっくりと撫でた。
その矛盾がたまらなく愛おしかった。
「サルエルの歌姫よ 私の名を忘れないで」 目を閉じると遠い異国にいった友人の歌が聞こえた。 「貴方が私を愛していなくとも どうか私の名を忘れないで」 ところどころ色褪せた友人の唯一の思い出。 「さぁ 歌姫よ その声で天まで届く歌を 私に届く歌を歌っておくれ」 名前を呼び合うことを忘れた人 「そしてどうか 私の名を忘れないで」
「忘れないでメイフィー」
貴方と同じように私の頭を優しく撫でた人。 名前を忘れた友人の歌。
「メイフィー」 私は何一つ思い出さないまま ユメを見続けた。
その矛盾に何一つ疑問に思うことすらなく。
ナナナ
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