宮古島最終日の朝。

朝早く目覚めてしまったら既にこんな素晴らしい景色なので、さわやかな朝のうちにホテルの庭でも散策してこようかと意気込みつつ、ついテレビをつけてしまったところ
「あ、妖怪ウォッチだ!」
東京だと金曜日の夜にやっているこのアニメは沖縄だと土曜の早朝にズレて放送しているらしい。この旅行ですっかり忘れていたのでちょうどよかった、とばかりに娘・R(11才)と息子・タク(9才)はテレビから動かなくなってしまった。
朝食はホテルのレストランで。野外の席で食べているとスズメが寄って来た。嫁がチーズで餌付けしようとするので
「なにやってんのあんた」
と一応嗜める。
昨日はシュノーケリングで相当疲れていたようなので今日はホテルのプールとホテル前の前浜ビーチで泳ぎ。この綺麗な海も今日で見納めである。
泳ぐのはお昼ぐらいまでで切り上げておく。ば着替えと帰り支度とお土産のセレクトで結構時間がかかるからだ。ホテルのお土産屋であれでもないこれでもないとそれぞれのお土産を選ぶ。
「パパー、あのねー、Rはコレにしようと思うの」
ちょうど宮古島の海のような青色のブレスレットで「R」のイニシャルが付いている。これは自分用で、あと仲の良い3人の友達にもそれぞれイニシャルが付いたおそろいのものを買うのだという。でもお金がなー、とか悩んでいてカワイイ。
タクは沖縄限定駄菓子の詰め合わせに即決。あとは僕と嫁だが…結局一時間以上もかかってしまった。
そろそろ空港へ行こう、とホテルのシャトルバスを利用しようとしたら
「次の便は30分後です」
微妙にタイミングが合わないのでやむを得ず
「もうちょっと早く出たいのでタクシーを呼んでくれませんか」
タクシーを予約したら、フロントのお姉さんが気の毒に思ってくれたのかシャトルバスの運転手さんに話しを付けてくれて
「今ならちょうど時間が空いているのでお送りできますよ」
とのことでありがたく乗せてもらって空港に到着。荷物を預けた後、空港の食堂で昼飯。お土産選び時間をかけすぎてを食べてる暇がなかったのである。

「ぱいぱい野村」というほのかなエロワードにときめく。おっぱぶ的なものを期待していたがそういったサービスはなくて(当たり前だ)、「ぱいぱい」とは宮古島の方言で「素晴らしい、よく似合う」という意味なんだそうだ。素晴らしく、よく似合う野村。何者なんだ。
しなみに「ぱいぱいでか美」というミュージシャンがいるのを思い出した。
宮古空港を定刻に出発し、那覇空港で乗り換え。今回この乗り換えに1時間半も間がある便を取ってしまったのがミスであった。暇なので一旦ゲートを出て空港のショッピングモールをうろついていたのだけれども
「これ、去年沖縄本島で食べて美味かったやつ」
とかまた自分用のお土産を買ってしまったり、子供達は疲れてきてしまって
「ソフトクリーム食べたい」
などと駄々こねてきたのでちょうどフードコートにソフトクリームがあるので買ったらいっこ420円とかやたらと高く、ふざけんな絶対買わないと思ったら店員の女の子がこれまでの旅行の中で一番カワイイ子だったのでつい買ってしまったりと時間と金と体力を無駄にしてしまった。

空港の窓から見えた夕陽と登場予定の飛行機。たくさんのヒマな待ち客達の前でぐんぐん沈んでゆくので、
「ああー!沈むの速い…!」
芸能人が空港に降りてきた、ぐらいのすごい数のカメラがバシャバシャと撮影しており、やまだかつてこんなに注目された夕陽は見たことがないってぐらいの注目を浴びていた。
更に羽田行きの出発が遅れたこともあって自宅に着いたのは午前0時に近かった。そんなわけで宮古島旅行は終わった。帰りのグダグダ以外はそんなにトラブルもなく、計算外のこともなかったがとりあえず
「楽しかったかい」
と子供たちに聞いてみたら
「楽しかった!けど…」
「けど?」
「楽しかったけど、暑かった」
そのまんまの感想ありがとうございます。
僕も楽しかった。宮古島は本当に魅力的な場所で、もしかしたら住みやすいところなのかもしれない、なんてことまで思ってしまった。わずかな滞在で
「住めば宮古」
なんて言ってしまうのは早計なんだろうけど…なんて思いつつ

こんな本も買ってしまった。読めば宮古。宮古島出身の人が語るエッセー集。これがまた地元どっぷりの情報でよそものには全然分からん。だがやたらと現代の民俗学的な話が満載。それがいい。また次の夏も行きたいな。
行けば宮古。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。