昨夜、嫁が熱を出してその翌朝。
体温を測ってみたらまだ微熱であった。
「午前中ついてようか?医者連れてってやろう」
会社を午前中だけ休もうと言ったら
「いえ、子供じゃないんでひとりでできるんで」
大人でもひとりじゃできないことはあるんだぜーとか朝から下ネタを考えつつも特に平気そうなので普通に仕事に出た。
夜、念のため早めに帰ってみると
「熱下がったー。もうだいじょうぶー。医者行って薬飲んでもう復活ー」
病み上がりとは思えぬほど嫁はテンションが高かった。
「ほんとに大丈夫なの?」
「うん。わたしめったに医者行かないし、薬飲まないし、だから薬がめちゃくちゃ効いたのかも」
めったに医者に行かない、というところをすごい自慢げに話す嫁。さすがに晩御飯の支度はできていないということで何か食べに行こうということになった。
胃に優しくておいしいお粥を食わせてくれそうな近所の中華料理店に足を運んだ。メニューを見るとちゃんとあったのでそれを頼む。
待っている間、後からわらわらと隣のテーブルに座ってきたオッサン3人組の話し声が嫌でも聞こえてきた。どうやら近所の同じ年代の子供を持つパパさん同士らしく、保育所についてのネタで盛り上がっており、保育師の嫁はどうしても気になってしまっているようだ。
「子供がちょっと熱出しただけで看護師が引取りに来てくださいってすぐ連絡してくるんだよねー。連絡取れるまでケータイやら職場の電話やらに鬼電してくるんだよ。なんなのアレ」
嫁の顔がピクピクしてた。怒っているらしい。そのうち見事なお粥が来ておいしい!と嫁の期限が良くなり、オッサン達の方にも酒やツマミが運ばれてきて
「そういえばこないだの日曜の午前中、外に出たらサカイさんちの前でアヤノちゃん(近所の子供だと思われる)がひとりで立ってたんだよね」
保育所以外の話題に変わって行った。しかしそれもまたちょっとアレな話題であった。
「どうしたの?ってアヤノちゃんに聞いたら『パパとママがおうちでイチャイチャしてるから!』って言うからさー、イチャイチャって何?ってきいたら『パパとママがハダカになって、ママがパパの上にのっかってて』とか言うからオイオイって」
東野幸浩二ばりのウザい口調でしゃべるしゃべる。食ってる時に生々しい話すんな!こちとらそんな話聞きたくなくても席がスゴイ近いし声でかいし逃げられないんだよ!
「やめろよーサカイさんの顔まともに見れないよもう!」
「サカイさんとこって奥さんが積極的なんだね!」
ウヒョヒョヒョヒョと盛り上がるオッサン達。子供達を一緒に連れて来なかったのが不幸中の幸いであった(栃木の実家にお泊り中)。
僕と嫁は
「今頃子供達は何してるかね」
「そろそろ寝てんじゃない」
とかいう他愛のない話をしつつお粥を平らげ、美味しかったねと店を出た。で、帰り道に嫁が爆発。
「子供が熱出たら親呼ぶに決まってんでしょー!あのオヤジ何のために仕事してんのー!」
「親と離れてる時に具合が悪くなった子供がどんなに心細くなってるか…」
「看護師がいる保育所ってここらだと○○町だわ。あの辺のオヤジたちだわきっと」
面と向かって言えなかったことをぶちまけていた。いちいちごもっともでございます。しばらくして落ち着いてから
「もうひとつ変な話してたね。子供が親のアレを見ちゃってたやつ…」
「あー、アレねー。どういう環境なんだろ…」
「ウチは今日は子供達に見られる心配はないよね」
「はあ?」
中華料理の後だけに、やりたくなったらやっチャイナってオチにしたかったんだけどなー。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。