今日も今日とて息子・タク(8才)のポケモンカードバトルの付き合いで秋葉原へ。
もう何度目になるだろうか、ポケモンカードのメッカと言われるとあるショップに午後1時ごろ到着した。いつも1時とか2時にカードバトルのイベントをやっているからである。ところが今日は
「4時からです」
とのことだったのであらまぁあらさてサントリー。すごい時間が空いてしまうし4時からだと帰りが遅くなってしまう。どうしたものかと考えたが、近くにもう1軒カードショップがあって、そこでも結構盛んにカードバトルイベントをやってたよなあ、ということを思い出し、行ってみると
「2時からやりますよ」
よかったなタクよ!というわけで一旦ショップを出、2時までに昼飯を食べることにした。
「ラーメンがいい!こないだ行ったおいしいとこ」
とタクが言う。以前タクと来た時に食べたラーメン屋があって、そこはタクに言わせると
「ボクが今まで生きてきた中で3番目においしいラーメン屋だ」
なんだという。超偉そう。今日もその店がいいということで行ってみると、なんと結構並んでいた。仕方ないので少し待っていると
「うううう…もうおなかが空き過ぎて並べない…」
空気が漏れた浮き輪のようにふにゃーとなってしまい、
「じゃあ違う店行くべ。歩くぞ」
とタクの手を引いたら
「おなかがすいて力が出ない」
アンパンマンみたいなセリフを吐く。
「グダグダしてっとカードバトル出来ないぞ!」
などとケツを引っ叩いて歩かせて、別のラーメン屋で腹いっぱい食べた。
「よし、2時少し前だし、カードショップに戻るぞ!」
「お腹がいっぱいで力が出ない」
「いい加減にしろ」
そんなグダグダなやりとりをしながら2時にカードショップに到着し、バトル開始。メンツはほとんど大人で、タクは3回バトルしたうち、2回は大人に瞬殺され、辛うじて最後の1回、同じ年ぐらいの男の子と当たってようやく勝った。
「なかなか大人には勝てないよな。よくやった」
と健闘を称え、帰ろうとしたところタクは不完全燃焼のようで
「…4時からのバトルもやりたい」
最初に訪れた店のバトルイベントにも参加したいと言うではないか。確かに現在時刻は4時になる10分前。すぐその店に行けばちょうど間に合うのだ。
「えー、まだやるのー?」
とっとと帰ろうぜとも思ったのだが、せっかく電車賃を払って来ているのだから、存分にやらせないともったいない…という考えもムクムクと出て来てしまい、結局ハシゴしてしまう羽目に。嫁には「帰りが遅くなる」とメールを打っておいた。
2軒目のバトルは4回闘い、全て大人が相手で1勝3敗だった。1勝できただけでも大したもんである。
「2回目にやった人がボクと似たようなデッキ(バトルで使うカードをまとめたもの)だったんだけど、向こうの方が強いカードをいっぱい持ってたよ…」
とタクは悔しそうであったが
「それはしょうがないよ。好きにお金を使える大人と違って君は自分のお小遣いの中でやりくりしていくしかないんだから…」
そう慰めるしかない。これはもうカードをやり始めた時から分かり切っていることだ。将棋などとは違い、いくら優れた戦略を頭の中で考え出そうとしても、強いカードがなければ勝てないのだ。そしてその強いカードは高い。所詮マネーゲームなんだよってことでタクも早く醒めてくれないかな…と僕は思っているのだが…。
タクが抜き差しならぬ勝負をしている間、僕は何をしているかというと、何も出来ないんである。店の中は狭く、イベント参加者でごった返してしまうので、僕は外の非常階段で待っているのである。
スマホをいじったり、秋葉原の雑踏を眺めたり、すぐ上の階にあるメイドリフレとかいういかがわしそうな店なので、そこから階段を通るメイドと客をチラ見してみたり。休日の貴重な時間の大半を、何故こんな秋葉原の薄汚い雑居ビルの非常階段で黄昏ていなきゃならないのか…と非常にもったいない気分になるのである。
いっそのこと僕もメイドと抜き差しならぬ勝負をしてようかな。実際は抜いたり差したりしちゃったりする勝負を。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。