息子・タク(8才)が学校での防犯訓練に参加するという。
保護者も見に来ていいよ、ということなので娘・R(11才)を連れて見に行ってみた。
どんなことをやるのかというと、路上にて子供達が不審者に遭遇した、という設定で、子供達はそういった場合に逃げ込むことになっているお店などに避難する、というもの。
やべ、僕、不審者役に最適じゃん、やってくれとか言われたらどうしようと焦ったのだが、予めPTAのお母さん方が不審者役になっていたので安心であった。
「駅までの道を教えてくれるかな?一緒に車に乗ってくれない?」
「あなたのお母さんが倒れて病院に運ばれてしまったよ。連れてってあげる」
などという不審者の声掛けを一生懸命断って避難先に逃げ込む子供達。逃げ込んだ先のお店の店長さんは子供達を保護して不審者の特徴などを聞き、警察に通報する。みんな一生懸命である。
さて、いよいよタクの番である。これまで僕とRの方をチラチラと見て意識しているようであったがそんなには緊張してないっぽい。
タクが歩き始めると、待ち伏せしていた不審者役のお母さんが現れて、話しかけようとした時に、
「にげろー!」
タク、ひとことも話しかけられない内に猛ダッシュでスタコラサッサ。はしょり過ぎだろ。しかしあとは店員さんにきちんと不審者情報を伝えられたようだし、お疲れさんて感じである。
「逃げる時に、車にも気をつけなければいけないと思いました」
とか引率の先生に話していて、おお、いいとこ気が付いたな。
あとはまた他の子供達が訓練する様子を見ていた。Rは横で見ていたが、この子もちっちゃいし可愛いし(親馬鹿)タクよりもトロいから訓練受けたほうがいいよな、と思い、
「もし、君のお父さんが倒れた!病院に一緒に行こう!車に乗って!って言われたらどうする?」
と言ってみた。そしたら引率の先生もこっちに来て
「さあどうするー?」
と詰め寄ってきたのでRはなんと答えるかと期待していたら
「あ、そういうこと言われたら『お父さんは3才の時に死にました』って返すことにしてるから」
だって。僕は死んでいたのか。死んでいるのにまだこうしてRと普通に話しているなんて、まるで、幽霊ではありませんか!
不審者扱いどころか死者扱いされてしまったというお話でしたとさ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。