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■おとし玉の、おとし穴。
2005年01月03日(月)
娘・R(1才)にお年玉をあげたのだが
見向きもされなかった。

金の価値なぞまだ分からないのは百も承知なので、
可愛い動物の絵が描いてあるポチ袋にしてRの目を
引こうと思ったのだが、手に取ってすらくれなかった。

父の愛は無念にも踏みにじられてしまったので
夫の愛を嫁に注ごうと思った。

要は嫁にもお年玉〜とか、いつものお下劣な
アレである。

嫁を相手に実家で致すと、恥ずかしい染みを作ったり
母に現場まで突撃されたりと過去ろくなことがなかったが、
姫初めという縁起物であるのでこれを怠る訳にはいかぬ。

しかし…嫁に抱きつくことすら出来なかった。

というのもRは寝る時に必ずグズり、嫁に覆いかぶさりながら
でないと眠らないのである。僕が嫁にやりたいことをRに既に
やられてしまっている。かといってRをひっぺがそうとすると
途端に泣き叫ぶので、手のつけられようが無い。

チャンスがあるとすれば、Rが寝返りを打ち、自主的に
嫁から離れてくれる時のみである。

この夜も嫁の隣に寝そべり、虎視眈々とタイミングを
計っていたのだが、Rはとうとう離れることは無く、
時計は既に午前2時。もはやこれまでであった。

我が家の姫のために姫初めを阻害されるとは、
明るい家族計画でも盛り込まれておらぬ大誤算。

熱い抱擁のまま眠るふたりに反し、ひとり寒気を感じた僕は
熱い放尿をして仕方なく眠りについたのであった。


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