実家にはコタツのある部屋に父の仏壇がある。
そこに飾ってある父の写真を娘・R(1才)が指差して
「んでゅ?んでゅ?」
取ってくれ、という意味のジェスチャーをしていたので
「おおそうか、じじ様に挨拶したいのか」
Rに手渡してやったのに、すぐ
「ぽい」
ぶん投げてしまった。あああお前はなんということを。
お父様御免なさい。
その後、僕とRがコタツで丸くなっていたら、
異様にハイテンションな嫁がやって来て
「私、着替えマース」
と、尻を振りながらズボンを脱ぎだすではないか。
朝でも夜でも真昼でも恋はストリッパー、という
沢田研二の訳の分からない歌の再現を見た思いがした。
今更嫁がどんな悩殺ポーズをしてきても感動も興奮も
全く生まれないのであるが、僕は大いに慌てた。何故なら
「仏壇にケツ向けんなバカー!」
このことである。ちょうど父上様の仏壇のまん前で、
屁の一発でもかませば線香立ての灰も吹っ飛ぶであろう
至近距離。位牌がストリップ小屋のかぶりつき席になった
ような有様だ。
「あら、これは失礼オホホ」
しかし嫁は悪びれることも無く、揺れるダンシング脱衣尻を
隠すことも無かった。このアンポンタンな行為によって嫁が
何をしたかったのかは未だに分からない。2005年の初謎である。
父上様、うちの女どもはおおよそこんな感じです。
知らぬが仏のままでいて欲しかったのですが…。
仏壇における言語道断なお話であったことよ。
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