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■チキチキベビー猛レース。
2004年10月12日(火)
近所の遊園地、年増園にて行われた「赤ちゃんハイハイレース」に
娘・R(1才)が出場した。

「はーい、今日はハイハイレースということでですね、
 3メートルのコースをハイハイして競っていただきます。
 途中で親御さんが手を触れて助けたりしたら失格ですよー」

司会進行役のお兄さんの声が響く。嫁がRを抱いて
スタート地点でスタンバっており、僕はゴール前で
見守っていた。

「第4コースのお友達は、1才のRちゃんでーす」

参加赤子のひとりひとりが紹介され、ポチポチと拍手が
送られた。そして親達が赤子をスタート位置につかせて

「よーいドン!」

いよいよレース開始。勿論赤子達に「ゴールまでハイハイしろ」
と言っても分かるわけはないので、親達がそれぞれの子の好きな物を
目の前にちらつかせて誘導するのである。

鈴を鳴らす母親、オモチャや携帯電話を振りかざす父親、
オッパイをあらわにする母親(これは嘘)親も必死である。

さあ我が娘・Rは、というと…。

 ぎゃわーん!

 びええええ!

結果:一歩も動けず、失格。

司会のお兄さんの「Rちゃん、がんばれ!」の暖かい声援も空しく、
泣きじゃくるRを抱きかかえ、撤収。

敗因は何であったか。

他の赤子たちは親がオモチャ等を見せると、それ欲しさに
ヨチヨチと進んで行ったのであるが、Rに限っては
「こっちまで持って来い」と言わんばかりに泣きじゃくり、
手は伸ばすものの自分からは絶対動かないという見事な
お姫様っぷりを見せてしまった。

しかしRは我が家の可愛い天使ちゃんなので、きっと
「求めよ、さらば与えられん」という聖書の教えに忠実に
従っただけに違いない…わけねえよ。教えてないし。
ウチ真言宗豊山派だし。ともかくこの結果は

「これはこれでウチの子らしくて良い」

と嫁と慰め合って参加賞のボールを貰って会場を
後にしたのであった。

帰りにRを労うべく、おもちゃを買いにトイザまスに
寄ってしまったが、僕が好きなアイスクリームの店も
近くにあったのでそこでRのお疲れさん会を開いてもよかったか。

ナンバーワンにならなくてもいい
もっともっと素敵なサーティーワン。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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